介護ニュース

訪問介護が一時的にホームヘルパー以外でもできるように【コロナ対応】

本日は、高齢者の自宅を訪問して介護サービスを提供する「訪問介護」に関するニュースをお知らせします。

本来であればホームヘルパーとして訪問介護を行う際には必ず資格が必要です。
しかし、2020年4月24日の厚生労働省の介護保険最新情報のVol.823によると、ホームヘルパーの資格を持っていない場合でも限定的に訪問介護サービスを行うことができるようになりました。

本日のニュースの押さえておきたいポイントはこちら。

  • なぜ資格なしでも訪問介護ができるようになったのか(背景)
  • 資格なしでも訪問介護ができる条件は何か(条件)

このポイントを押さえて、本日のニュースを理解していきましょう。

資格なしでも訪問介護ができるようになった背景

資格なしでも訪問介護ができるようになった背景

2020年4月24日の厚生労働省の介護保険最新情報のVol.823によると、ホームヘルパーの資格を持っていない場合でも限定的に訪問介護サービスを行うことができるようになりました。

本来であれば、訪問介護をする「ホームヘルパー」には、介護職員初任者研修や介護福祉士といった資格が必要です。
そのため、ホームヘルパーは誰でもできる仕事ではなく、限定的なものになっていました。

ところが、今回のコロナの影響を受けて大きな負担を強いられる事業所への対策として、厚労省からの通知により、限定的ではありますがホームヘルパーの資格を持っていない人でも訪問介護サービスを行えるようになったのです。

このような対策が取られた背景としては、以下の3つが考えられます。

  • 訪問介護の需要アップ
  • 子供の世話や自宅での介護の必要性
  • 介護職員の心身の疲れ

コロナの影響でデイサービスやショートステイなどの「出向く」サービスの利用を控えるようになり、代わりに自宅で介護を受ける訪問介護の需要が爆発的に増えました。

厚生労働省の休業状況調査結果によると、4月20日時点でデイやショートなど通いのサービスを提供している事業所で休業しているのは全国で858事業所あるとのこと。
デイサービスやショートステイなどの通いのサービスの代わりに、自宅で介護サービスを受ける利用者が増えているため、数ある介護サービスの中では最も訪問介護が求められている現状です。

一方で、訪問介護事業所としては、人手不足に悩まされています。
ただでさえ人が足りていなかった状況でさらなる訪問介護のニーズが高まる中、コロナの影響で子供の休校や自宅での介護に対応しなければならない職員は少なくありません。
過重労働で体調不良になる職員も多く、さらに人手不足が深刻化していきます。

そこで政府が考えた対応策が、今回の「ホームヘルパーの資格制限の緩和」です。
ただし、誰でも訪問介護が行えるわけではなく、条件を満たす一部の人に限ります。

ここからは、今回の通知でどんな人が訪問介護サービスを行えるようになるのかについて解説します。

資格なしでも訪問介護ができる条件

資格なしでも訪問介護ができる条件

今回の対応策で、ホームヘルパーに必要な資格を持っていない人が訪問介護サービスを行うために必要な条件は、以下の2つです。

  • 高齢者に介護サービスを提供した経験があること
  • 利用者に介護しても問題ないと認められること

過去に何かしらの形で高齢者に介護サービスを提供した経験があり、かつ事業所の責任者にOKだと認められることが必要です。
事業所でホームヘルパーの人員を確保できなくなった場合には、この条件を満たす人であれば訪問介護サービスを行うことができます。

本日のニュースのまとめ

本日のニュースのまとめ

それでは、本日のニュースの要点を確認しましょう。

  • 本来であれば、ホームヘルパーには資格が必要
  • とはいえ、コロナで人手不足、訪問介護の需要アップ、休校で子供の世話、心身ともに疲れが出ている状況
  • これを勘案し、一時的に資格を持っていない場合でも訪問介護サービスを担当できるようになった
  • ただし、介護経験があって訪問介護を担当できると認められた人に限る

人手不足に苦しむ介護事業所としては朗報であり、介護業界としても画期的な対策であると言えるでしょう。
とはいえ、この条件に当てはまる職員を見つけることが簡単ではない事業所も多いのではないでしょうか。

また、これだけではなく、介護現場の最前線で活躍する職員のために金銭的な支援も必要であると考えています。
コロナの影響で人材不足と感染のリスクと戦いながらも必死に業務に取り組む介護職員のために、特別手当のような仕組みが必要でしょう。

介護業界へのさらなる支援策が求められている現状です。

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。