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社会福祉主事の適性・向いている人は?身につけたい4つのポイント
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社会福祉主事は、貧困で生活に困っている方の相談に乗り、生活保護などの制度でサポートする公務員です。
今回は、社会福祉主事の適性や向いている人について、4つのポイントをまとめました。
また社会福祉主事に必要なスキルを身に着ける方法や、似ている仕事についても紹介しています。
「社会福祉主事に興味はあるけど、向いているのか分からない・・・」とお悩みの方は必見です!
目次
社会福祉主事の適性は4つ
ではさっそく、社会福祉主事の4つの適性について見ていきましょう。
- 人の気持ちに寄り添える
- 忍耐力がある
- 柔軟なコミュニケーションができる
- 人をまとめる力がある
1つずつ詳しく解説します。
人の気持ちに寄り添える
まずは、人の気持ちに寄り添えること。
お金に困っている方々は、病気や家庭問題など複雑な問題を抱えていることが多いです。
問題を解決するにはまず、苦労を理解して気持ちに寄り添うことが第一歩になります。
そうすれば相談者は「この人なら信頼できる」と心を開き、社会福祉主事に積極的に頼ってくれるようになるのです。
相談者の気持ちに寄り添うためには、さまざまな事例を勉強しましょう。
母子家庭ではどういったことに困っているケースが多いのか、依存症で貧困になってしまった方はどんな問題が起こりやすいのか・・・など、過去の事例を見て理解を深めます。
事例をまとめたソーシャルワーカー向けの本などもあるので、一度目を通してみてください。
忍耐力がある
前項で、相談者に心を開いてもらうことが大切と紹介しましたが、信頼してもらうためには時間がかかることも多いです。
信頼してもらった後も、問題を解決して相談者が自立した生活を送るためには、長い年月が必要なこともしばしば。
だからこそ相談者が自立するまで根気強く付き合える人が、社会福祉主事に向いている人だと言えるでしょう。
柔軟なコミュニケーションができる
社会福祉主事は幅広い年代、さまざまな立場の方々の相談に乗るのが仕事です。
そのため、どんな人とでも円滑なコミュニケーションができるスキルが求められます。
また事務的な対応だけだと、相手と関係を築くのは難しいです。
相談者がどんな人なのかをよく理解し、1人ひとりに合わせてコミュニケーション方法を柔軟に変えましょう。
違う年代の人と会話をしたり、さまざまなコミュニティーに入ったりすることで、柔軟なコミュニケーション能力が身につきます。
人をまとめる力がある
社会福祉主事は、相談や生活保護の申請をするケースワーカーとケースワーカーの監督役のスーパーバイザーに分かれます。
スーパーバイザーはケースワーカーの上位職で、上の3つの適性+人をまとめる力が求められます。
ケースワーカーの指導をする立場にあるので、職員全体をまとめるリーダーシップのある人がスーパーバイザーに向いていると言えます。
社会福祉主事に必要なスキルを身につける方法
これまで紹介した4つの適性を見て、「社会福祉主事に向いていないかも・・・」と不安になった方もいるかもしれません。
しかし、社会福祉主事に限らずどんな仕事に言えることですが、仕事に必要なのは適性だけではありません。
適性に不安がある方こそ、早いうちからスキルを身につけて自信をつけましょう。
社会福祉主事のスキルを身につけるには、具体的に次のような方法があります。
生活相談員のアルバイト・ボランティア
一番おすすめなのは、社会福祉主事に近い仕事を体験することです。
生活相談員やソーシャルワーカーは、福祉施設や病院、NPO法人などで利用者や患者の相談に乗る仕事で、社会福祉主事と似たスキルや適性が求められます。
生活相談員やソーシャルワーカーのアルバイトやボランティアは、求人によっては資格がなくても応募できることもあります。
特に高齢者の支援や、障がいのある子供の学習支援などの募集が多いため、自分とは違う世代とのコミュニケーションが学べる良い機会になるでしょう。
資格の勉強
社会福祉主事に必要な知識や事例を勉強するには、資格の勉強がおすすめです。
社会福祉主事になるには、社会福祉主事任用資格を取る必要があります。
社会福祉主事任用資格は試験に合格するのではなく、指定の講習を修了することで取得できます。
そのため一般的な資格と違い、テキストは書店などでは買えません。
テキストや問題集を見て様子を見てみたいという程度なら、社会福祉士の資格がおすすめです。
社会福祉士は社会福祉主事の上位資格なので、内容が重複するところもあります。
テキストも書店などで簡単に手に入るため、一冊買ってどんな知識が求められるのか確認してみると良いでしょう。
社会福祉主事に向いている人はこんな仕事もおすすめ
最初に紹介した通り、社会福祉主事は困っている人の相談に乗りサポートする仕事ですが、福祉職には他にも似たような仕事があります。
社会福祉主事に向いている人や興味がある人は、相談業務がメインの次の仕事についても調べてみてはいかがでしょうか。
社会福祉士
社会福祉士は社会福祉主事の上位資格で、お金に困っている方を含め、高齢者や障がい者など福祉のサポートが必要な方を幅広く支援します。
資格の項目でも紹介しましたね。
支援対象が広いことや国家資格であることから、社会福祉主事よりも取得が難しいですが、その分活躍の幅は広がります。
精神保健福祉士
精神保健福祉士は、精神疾患を抱えた方の相談に乗り、支援制度などを紹介してサポートする仕事です。
社会福祉士との大きな違いは、支援対象が精神疾患を抱えた方に限られるという点です。
こちらも国家資格であり、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士は福祉系の三大資格とも言われます。
まとめ
今回は、社会福祉主事の4つの適性について紹介しました。
適性があることももちろん大切ですが、スキルを身につけることも必要なので、アルバイトや勉強にも挑戦してみてくださいね。
また社会福祉主事の適性やスキルは、社会福祉士や精神保健福祉士に活かすこともできます。
ゆくゆくは、社会福祉主事からこれらの職種にキャリアアップするのもおすすめですよ。