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福祉用具専門相談員になるには?資格を取得する方法を解説

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福祉用具専門相談員になるには、福祉用具専門相談員指定講習を受講する必要があります。

この記事では、福祉用具専門相談員に必要な資格を始めとして、その他にも給料や仕事内容など、気になる福祉用具専門相談員の情報を紹介します。

福祉用具専門相談員に関する内容がギッシリ詰まっているため、この記事を読むだけで福祉用具専門相談員のことが理解できるでしょう。

目次

福祉用具専門相談員になる方法

福祉用具専門相談員になるには、大きく分けて2通りの方法があります。

福祉用具専門相談員指定講習を受ける

1つは、「福祉用具専門相談員指定講習」を受講する方法です。
福祉用具専門相談員指定講習は、福祉や医療の専門学校や企業など、都道府県で指定を受けた研修機関(指定講習事業者)が全国で開催しています。

受講資格は特になく、福祉や医療に関する資格や実務経験がなくても誰でも受けられます。

講習の最後に、筆記での修了評価が行われ、合格すると福祉用具専門相談員の資格取得となります。

特定の国家資格を取得する

福祉用具に関する知識を有している国家資格を持っている場合、福祉用具専門相談員指定講習を受けなくても福祉用具専門相談員になることができます。

対象の資格は、次の通りです。
・保健師
・看護師
・准看護師
・理学療法士
・作業療法士
社会福祉士
介護福祉士
・義肢装具士

社会人から福祉用具専門相談員になるには?

上記に記載している方法の一つ、福祉用具専門相談員の講習会に参加し、福祉用具専門相談員の資格を取得すれば、社会人からでも福祉用具専門相談員になることができます。

多くが6〜8日間程の受講期間なので、1週間程度のまとまった休みを取ることができれば資格取得が可能です。

また指定講習会を実施しているスクールの中には土日のみ開講している所もあり、まとまった休みを取ることが難しい方でも、通常通り仕事しながら資格取得を目指すことができます。

無理はしすぎず、自分の生活スタイルにあった講習会を選びましょう。

福祉用具専門相談員指定講習の概要


福祉用具専門相談員指定講習は、全50時間のカリキュラムから構成されています。
講習の概要やカリキュラムの詳細、修了評価試験に関する内容など細かく見ていきましょう。

福祉用具専門相談員指定講習が受けられる場所

講習が行われる研修機関は全国各地にあり、福祉関係の法人や専門学校などで行われます。
全国福祉用具専門相談員協会のホームページで近隣の会場を探すことができるので、ぜひお試しください。
全国福祉用具専門相談員協会

福祉用具専門相談員指定講習の受講資格

先ほど記載したとおり、講習を受講するにあたって必要な資格は特にありません。
福祉系の仕事に就いたことがない方や福祉の知識がない方でも受けることができます。

ただし、研修機関によっては、指定講習で定められている到達目標に達することが困難な方の受講をお断りするケースもあるようです。
詳しくは各研修機関にお問い合わせください。

福祉用具専門相談員指定講習の費用相場

講習には、講習料を支払って参加します。
講習料は研修機関によって異なりますが、3万円〜6万円が相場です。
他の介護系の資格と比べて安価に受けられます。

福祉用具専門相談員指定講習のカリキュラムの内容

50時間のカリキュラムの振り分けや内容は以下の通りです。
福祉用具専門相談員指定講習のカリキュラムの内容

参照:福祉用具専門相談員指定講習における目的、到達目標及び内容の指針

福祉用具専門相談員指定講習の試験

すべてのカリキュラムを修了した後、各受講機関に指定された場所で、「修了評価」という1時間の筆記試験がおこなわれます。
これは講習内容をしっかり理解しているかを確認する試験で、合格して修了証が発行されると、福祉用具専門相談員の資格が得られます。
試験の難易度はそれほど高くはありませんが、試験に落ちた場合は補講が生じるので、一回で合格できるように勉強して挑みましょう。

福祉用具専門相談員指定講習の修了証を無くしてしまった場合

講習の修了証を無くしてしまった場合、受講した研修機関で再発行を依頼することができるので、研修機関に直接問い合わせてみてください。

福祉用具専門相談員の仕事内容

高齢者の方などが自立した生活を送れるよう、車椅子や介護ベッドといった福祉用具を選び、用具に関するアドバイスをするのが福祉用具専門相談員の仕事です。

こうした福祉用具のサービスは、介護保険サービスの1つです。

また福祉用具専門相談員は、介護保険の指定を受けた福祉用具貸与や販売事業所に、2名以上配置することが義務付けられています。

福祉用具専門相談員が支援する高齢者の方は、要介護認定を受けていることも多く、その場合はケアマネジャーがケアプランを作成します。
福祉用具専門相談員は、ケアマネジャーのケアプランを元に福祉用具を手配します。

>>ケアマネジャーになるには?資格の取得方法をわかりやすく解説

福祉用具専門相談員の仕事内容①選定相談

選定相談とは、利用者が自分に適した福祉用具を選べるようサポートをする業務です。

利用者に適した福祉用具を選ぶポイント
・利用者の心理状況
・利用者の身体的な健康状態
・使用環境

※厚生労働省により、2018年10月から福祉用具の貸与額の上限が設定されました。
さらに貸与商品の全国平均貸与価格と当該事業者における貸与価格を利用者に説明することも同時に義務付けられています。

福祉用具専門相談員の仕事内容②利用計画書の作成

あらかじめ利用者に聞いてあった基本情報や本人と家族の希望、ケアマネジャーのケアプランなどを参考に「福祉用具サービス計画書」(利用計画)を作成します。
指定の福祉用具を貸与する目標や、当該目標を達成するための具体的なサービス内容等の記載が必須で、完成後利用者またはその家族に内容を説明し、同意を得ることで利用者に利用計画を交付することができます。

※2012年4月に改正された「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」等より、福祉用具貸与や特定福祉用具販売については、福祉用具貸与計画または特定福祉用具販売計画の作成と利用者への交付が義務付けられています。

福祉用具専門相談員の仕事内容③適合・取扱説明

貸与する福祉用具を利用者の身体状態や使用環境に合わせて調整する、適合という業務を行います。
また、この際に福祉用具の正しい利用方法も説明します。
利用者が安全に福祉用具を取り扱い、貸与する目標を達成するために大事な業務です。

福祉用具専門相談員の仕事内容④訪問確認(モニタリング)

計画期間の間、定期的に利用者宅を訪問し、福祉用具の利用状況の確認や点検を行います。
モニタリングの結果は、モニタリングシートに記載します。

※モニタリングシートは利用者や家族に交付する義務はないですが、希望があれば開示することが望ましいので、モニタリングシートの記載には気をつけましょう。

福祉用具専門相談員の年収・給料

気になる年収・給料ですが、日本の平均年収に比べると低い傾向があります。

◯福祉用具専門相談員の各収入の平均
・初任給 約19万円
・月給  約21〜27万円
・年収  約300〜330万円

◯日本の平均年収
・令和2年 約433万円

ちなみに上記は正社員の平均収入であり、福祉用具専門相談員のアルバイトの平均時給は約1056円、派遣社員の平均時給は約1850円です。

また、収入は地方によってばらつきがあり、比較的関東地方が他の地域よりも平均年収が多い傾向にあります。
福祉用具専門相談員の平均年収が一番多いのは東京都で、平均約353万円です。

福祉用具専門相談員の資格のメリット

福祉用具専門相談員の資格には、4点のメリットがあげられます。

少ない費用と短い期間で資格取得できる

まず福祉用具専門相談員の資格を取得するメリットとしてあげられるのは、先ほども少し触れましたが、あまり費用をかけずに短期間で資格取得できることです。
例えば、介護職の入門資格と言われる「介護職員初任者研修」は、130時間のカリキュラムの受講が必須となり、費用相場は7万〜10万円します。
福祉用具専門相談員は時間やお金をあまりかけられない方でも取りやすい介護資格なのです。

介護・福祉業界への就職が有利になる

介護・福祉業界は、無資格でも未経験でも就職できる職種や受け入れてくれる施設はありますが、介護系の資格を持っていると優遇されやすく採用に有利です。
特に、福祉用具貸与・販売事業所は福祉用具専門相談員の配置が義務づけられているため、販売・貸与店への就職率が上がります。

すぐに役立つスキルが得られる

福祉用具専門相談員指定講習では、介護現場ですぐに役立つスキルを学べます。
高齢者の心理状況や介護保険制度、介護の基礎知識はもちろん、福祉用具に関する詳しい知識が得られます。
また、福祉用具専門相談員は直接介護をするわけではないので、詳しい介護知識がなく介護業務に自信がなくても大丈夫です。
基礎的な介護知識と福祉用具に関する詳しい知識があれば十分成り立たせることができます。

福祉用具専門相談員の需要度は高い

身体の機能が低下し、生活に不便を感じる高齢者にとって、自分に適した福祉用具とその使い方を教えてくれる存在は、生活の質を上げてくれるありがたい存在です。
高齢者の快適な暮らしをサポートする介護職員にとっても、福祉用具に関して的確で正しい知識を持っている存在は必要な存在です。
福祉用具に関する的確で正しい情報を与えられる福祉用具専門相談員は、高齢者や介護職員から頼りにされます。

福祉用具専門相談員に向いている人


福祉用具専門相談員は、利用者だけでなく、利用者の家族やケアマネジャー、介護現場のスタッフなど、たくさんの人と関わる機会があります。
そのような環境で働くには、以下の2つの特徴が必要です。

人と関わることが好きな人

まず一番大切な特徴としてあげられるのは、人と関わることが好きであることです。
働く中で多くの人と接する機会を持つ福祉用具専門相談員には、円滑にコミュニケーションを図る能力や相手を配慮して発言できる能力が求められます。
そもそもコミュニケーションは、福祉において重視されており、高齢者との意思疎通や信頼関係を築くにあたって欠かせない要素です。
人と接することが苦手な方よりも、人との関わりを大切にし、相手と良好な関係を築こうと行動できる人が望ましいでしょう。

リーダーシップを発揮できる人

次に欠かせない要素としてあげられる特徴は、リーダーシップを発揮できることです。
利用者をはじめ、家族や介護スタッフなど利用者のサポートに努める人たちはひとつのチームです。
福祉用具専門相談員は、利用者側とサポート側の両方とコミュニケーションを図りながら、両者の意見をまとめて話を進めていかなければいけません。
人に任せがちな人よりも、決断力があり、チームの統率を取ることができる人が望ましいでしょう。

将来性のある福祉用具専門相談員の資格を取得しよう!

高齢者の増加に伴い、福祉用具専門相談員だけでなく介護業界の需要は年々増えています。
新しく福祉・介護業界に挑戦する人はもちろん、すでに現場で働いている方も福祉用具専門相談員の資格を取得すれば、福祉用具に関する知識や技術をさらに高めることができ、利用者さんの生活の質向上に役立てることができます。
これを機会に資格をとってみてはいかがでしょうか。

著者の画像

ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。