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社会福祉士の仕事内容とは?分かりやすく説明

介護や福祉の仕事といえば、手に職で安定しているというイメージがある方も多いのではないでしょうか。
中でも「社会福祉士」は、多くの場所で活躍できる人気の職業です。

今回は、社会福祉士の仕事内容や、就職の方法をまとめて紹介します。
これから社会福祉士になりたい学生や、社会福祉士への転職を考えている社会人にもおすすめの記事です。

まずはざっくり解説!社会福祉士の仕事の概要

社会福祉士の仕事の概要

社会福祉士の仕事内容を簡単に説明すると、高齢者・障害者・生活困窮者など日常生活を送るのが困難な人たちのサポートをするのが仕事です。

主に相談業務がメインで、「どんなことに困っているのか」「より良い生活をするためにどんなサポートが必要か」を考えていきます。

食事や入浴の介助など、直接的な介護は行いません。
そのような仕事がしたいなら、介護福祉士を目指すのがおすすめです。

介護福祉士の仕事については、こちらの記事をチェック!

ソーシャルワーカーとの違い

社会福祉士について調べていくと、「ソーシャルワーカー」という言葉もよく目にすると思います。
社会福祉士とソーシャルワーカーは、意味はほぼ一緒ですが、実は厳密に言うと違います。

社会福祉士とは国家資格を持った相談員のことで、ソーシャルワーカーとは社会福祉士や精神保健福祉士など援助を行う専門職の総称のことです。

ソーシャルワーカーという仕事の中に、社会福祉士があるとイメージすると分かりやすいでしょう。

ソーシャルワーカーの仕事は資格を持っていない人でもできますが、社会福祉士として働くなら社会福祉士の国家資格が必要です。

さらに詳しく知りたい方へ。社会福祉士の仕事内容

社会福祉士の詳しい仕事内容

ここからは社会福祉士の仕事内容について、さらに詳しく解説していきます。

社会福祉士の仕事①相談に乗る

まずは相談者や家族にヒアリングをして、どんなことに困っているのかを聞き出します。
相談者に寄り添い、共感し、具体的なアドバイスをするのが仕事です。

さらに、ヒアリングを元に支援計画を作成します。
社会福祉士の仕事は1度相談に乗ったら終わりではなく、相談者の生活が安定したかどうかを長期的に見ていく必要があります。

社会福祉士の仕事②福祉施設の紹介

老人福祉施設や障害者福祉施設、児童福祉施設など、福祉施設でのサポートが必要だと判断した場合や、相談者や家族が入所を希望している場合、施設を紹介します。

社会福祉士の仕事③支援制度の紹介

相談者が自立するための支援制度を紹介します。
たとえば家賃補助や休業補償などのお金の支援や、学習支援、就職支援など、自立した生活を送るための支援制度の案内をします。

社会福祉士が働く場所

社会福祉士が働く場所

社会福祉士の仕事は基本的に相談業務ですが、活躍できる場所はとても多いです。
大きく分けて、介護・医療・福祉の分野で活躍することができます。

福祉施設

高齢者や障害者、児童のための福祉施設で、施設の利用者やその家族、入所希望者からの相談を受けます。
その他、入所や退所の手続きなどの事務処理も行うので、仕事内容はとても幅広いです。

介護施設で働く場合は「生活相談員」、障害者施設で働く場合は「生活支援員」と、働く場所によって名前は変わりますが、どの施設でも仕事内容に大きな違いはありません。

病院

病院では、入院・通院中の患者さんやその家族からの相談に乗ります。
治療そのものをサポートするというよりは、医療費がかかって生活費に困っているなどの悩みを、社会福祉的な立場からサポートします。

行政機関

社会福祉士は、県庁や市役所などで福祉職として活躍することもできます。
窓口で相談者の悩みを聞き、具体的な支援策を提案するのが仕事です。
福祉施設や病院などいろいろな機関と協力して、相談者が生活を送れるようサポートします。

行政機関で働くには、公務員試験に合格しなければなりません。

学校

小中学校、高校、大学などの教育現場で、社会福祉士はスクールソーシャルワーカーとして活躍できます。

不登校や虐待など、問題を抱えた生徒や学生の相談を受け、保護者や教職員、関係する機関に働きかけて問題を解決します。

似たような名前の仕事に「スクールカウンセラー」がありますが、スクールカウンセラーは本人の心の問題を中心に取り扱うのに対して、スクールソーシャルワーカーは、問題の原因となっている環境へ働きかけることもできるという点で違います。

社会福祉士を目指すには

社会福祉士になるにはルート図

(引用元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

社会福祉士を目指すには、国家資格の「社会福祉士」を取る必要があります。
社会福祉士の資格を取るには条件があるので、ケースごとに見ていきましょう。

福祉系の学校に通った場合

福祉系の大学や短大に通った場合は、指定科目を履修したかどうかで社会福祉士の受験資格が変わります。

指定科目は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページから確認できます。

社会福祉士国家試験 受験資格

指定科目を履修した場合

通った学校の年数によって、相談援助の実務経験が必要になります。

  • 福祉系の4年制大学なら、卒業後すぐに受験可能
  • 福祉系の3年制の短大なら、相談援助の実務経験が1年必要
  • 福祉系の2年制の短大なら、相談援助の実務経験が2年必要

基礎科目のみ履修した場合

短期養成施設等に6ヶ月以上通います。
さらに通った学校の年数によって、相談援助の実務経験が必要になります。

  • 福祉系の4年制大学なら、短期養成施設に6ヶ月以上通うのみ
  • 福祉系の3年制の短大なら、相談援助の実務経験1年+短期養成施設に6ヶ月以上通う
  • 福祉系の2年制の短大なら、相談援助の実務経験2年+短期養成施設に6ヶ月以上通う

短期養成施設とは、福祉系の専門学校などにある短期コースに通うことです。

福祉系以外の学校に通った場合

福祉以外の学校に通った場合でも、次の条件で社会福祉士を受験できます。

  • 一般の4年制大学なら、一般養成施設に1年以上通う
  • 一般の3年制の短大なら、相談援助の実務経験1年+一般養成施設に1年以上通う
  • 一般の2年制の短大なら、相談援助の実務経験2年+一般養成施設に1年以上通う

一般養成施設とは、福祉系の専門学校などに通うことです。

社会人として働いている場合

すでに社会人として働いている場合、社会福祉士になる方法は2通りあります。

  • 社会福祉士主事養成機関(1年〜4年)を卒業し、相談援助の実務経験2年+短期養成施設に6ヶ月以上通う
  • 相談援助の実務経験4年+一般養成施設に1年以上通う

ただし次の仕事を4年以上している場合は、短期養成施設に6ヶ月以上通うことで社会福祉士を受験できます。

  • 児童福祉司
  • 身体障害者福祉司
  • 査察指導員
  • 知的障害者福祉司
  • 老人福祉指導主事

仕事をしながら社会福祉士になれる?

社会人として働いている場合、仕事をしながら社会福祉士を目指せるか気になるところですよね。

短期養成施設や一般養成施設は、通信制や夜間部があるところを選べば、仕事と勉強を両立させることができます。

実務経験を積むには指定の施設で働く必要があるので、福祉と無関係な仕事をしている場合は転職することになります。

つまり、いま福祉以外の仕事をしている方は、4年制の大学を卒業していれば現職を続けたまま勉強ができますが、大卒以外ならまずは相談援助の仕事に転職し、その後仕事と勉強を両立させることになります。

社会福祉士として就職するには

社会福祉士として就職するには

社会福祉士の資格を取った後は、次のようにして仕事を見つけます。

福祉系の学校で就職サポートを受ける

福祉系の学校では、就職サポートが充実しています。
キャリアセンターで求人を紹介してもらえたり医療・福祉・介護の施設や企業、団体の人事担当者が学内で説明会をしたりと、就職するチャンスが多くあります。

もちろん夜間部や通信制でもこうしたサポートを受けられるところがほとんどなので、養成施設として通っている場合でも活用できます。

福祉系の求人に強いサイトを使う

インターネットで検索すると、福祉系の仕事に特化した求人サイトも多く見られます。
社会福祉士の資格だけあれば応募できるものや、資格の他にも実務経験が求められるものもあるので、初めて社会福祉士になる方にも転職する方にもおすすめです。

学校の就職サポートと一緒にこうした求人サイトも活用すると、社会福祉士としての就職のチャンスがより広がります。

公務員試験を受ける

すでに紹介しましたが、社会福祉士として就職するには、地方公務員や国家公務員の福祉職になるという方法もあります。

社会福祉士の国家試験の他に、公務員試験も受けることになるので、より多くの勉強が必要になります。

人気のある仕事で倍率も高いですが、社会福祉士としてより多くの人々をサポートしたいと思う方にとって、福祉職の公務員はぴったりです。

社会福祉士を目指そう!

社会福祉士を目指そう!

今回の記事では、社会福祉士の仕事について紹介しました。

社会福祉士は、主に日常生活を送るのが困難な人たちの相談に乗り、サポートすることが仕事です。
また、福祉系の学校に通っていなくても、社会福祉士になれる可能性は十分にあります。

手に職をつけたい方や、そして何より困っている人の話を聞いてサポートしてあげたいという方は、ぜひ社会福祉士を目指しましょう。

社会福祉士については、こちらの記事をチェック!

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。