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社会福祉士に向いている人とは?適性をチェック!
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「たくさんの人の役に立ちたい!」「人の話を聞くのが好き」といった理由で目指す方も多いと思いますが、そもそも自分は社会福祉士に向いているのかというのも気になるところですよね。
今回は社会福祉士の特性・向いている人や、今からでもできる社会福祉士の適性を身につける方法についても紹介します。
社会福祉士の適性。向いている人はこんな人
社会福祉士の適性のうち、代表的なものを4つ見ていきましょう。
社会福祉士の適性①相手に寄り添って話を聞ける人
まず社会福祉士には、相手に寄り添って話を聞けることが求められます。
カウンセラーや相談員など、人の相談に乗る仕事では傾聴が基本だと言われています。
傾聴とは、相手の話すことを真摯に聞き、理解し、共感することです。
社会福祉士は、まず相談者が何に困っているのかをきちんと理解しなければいけません。
そのためには相談者が心を開いて話ができるよう、「この人なら話をちゃんと聞いてくれる」という安心感を与えることが大切です。
また、ただ聞くだけでなく、相手の立場に立って共感することも重要です。
相談者が話しやすい環境をつくるのも、社会福祉士の大事な仕事の1つなのです。
社会福祉士の適性②臨機応変な人
2つ目の適性は、臨機応変な対応力です。
社会福祉士は多くの相談者に対応しますが、相談者によって悩み事、性格、生活環境はさまざまです。
似たような悩みであっても、全く同じ対応や支援で相談者をサポートできるとは限りません。
ですから社会福祉士は、マニュアル通りの仕事というよりはケースによって臨機応変に対応する仕事です。
予想外のことが起きても、臨機応変に冷戦な判断ができる人が求められるでしょう。
とても難しいことのように思うかもしれませんが、全ての社会福祉士が最初からこのような対応ができるわけではありません。
色々なケースに対応していく中で、経験を重ねて身につけていくものです。
社会福祉士の適性③コミュニケーション能力がある人
3つ目の社会福祉士の適性は、コミュニケーション能力です。
社会福祉士は、年齢も立場も全く違う相手と会話をする機会が多いため、どんな人とも会話ができるコミュニケーション能力が必要です。
コミュニケーション能力があると言うと、話すのが上手い人というイメージがあるかと思いますが、社会福祉士にとっては相手に話をさせるのが上手い人がコミュニケーション能力があると言えます。
相談者の中には、高圧的な態度だったり、意思疎通が上手くできなかったりする人もいます。
そんな人に対しても冷静に対応し、心を開いてもらえるようしっかりとコミュニケーションを取れる人が、社会福祉士に向いている人と言えるでしょう。
社会福祉士の適性④勉強熱心な人
4つ目の適性は、勉強熱心で、学ぶ姿勢のある人です。
医療や福祉、介護の分野は、日々研究が進んでいて、新しい知識がどんどん更新されます。
そのため社会福祉士もセミナーや勉強会に参加し、働きながら新しい知識を勉強していることが多いです。
また社会福祉士の資格自体、難易度が高く、たくさん勉強しないと取得の難しい資格です。
社会福祉士になるまではもちろん、なった後も勉強し続ける意欲のある人が、社会福祉士の適性があると言えるでしょう。
社会福祉士に向いていない人は?こんな人は要注意!
社会福祉士に向いている人・適性を見てきましたが、反対に社会福祉士に向いていない人とはどんな人なのでしょうか。
次のような人は、注意が必要です。
人付き合いが苦手な人
社会福祉士は人とのコミュニケーションが第一なので、人付き合いが苦手だと強いストレスを感じるかもしれません。
人付き合いに苦手意識があると、それが相談者に伝わり、相談しづらいと感じさせてしまうこともあります。
また社会福祉士は相談者だけでなく、同業者とコミュニケーションを取るのも重要な仕事です。
同じ職場で働く社会福祉士や、支援を依頼する施設や病院の担当者など、社内外と密なコミュニケーションを取ります。
社会福祉士1人で支援するというよりは、チームになって相談者を支援するというイメージです。
人付き合いに苦手意識がある人は、早いうちに克服しておいた方が良いでしょう。
事務的な対応の方が得意な人
すでに解説した通り、社会福祉士はケースによって臨機応変に対応する仕事です。
そのため、マニュアル通りでは対応できないことも多々あります。
たとえば金銭面で困っている相談者に対して、ただ支援制度の紹介だけすれば良いというわけでもありません。
職を探すサポートをするのか、そもそもなぜ金銭面で困っているのかなど、社会福祉士は話をよく聞いて、その人が困っていることに対する解決策をコーディネートする必要があります。
また事務的な対応だと、相談者に不信感を持たれる可能性もあります。
相談者との関係を築くためにも、事務的だと感じさせない対応が求められるのです。
社会福祉士の適性を身につけるためにできること
ここまで、社会福祉士に向いている人・向いていない人について見ていきましたが、「社会福祉士に向いていないかも・・・」と不安になった方もいるかもしれません。
しかし、いま適性がなくても、社会福祉士になれないわけではありません。
ここからは、社会福祉士の適性を身につけるためにやっておくべきことについて解説していきます。
身近な人の相談に乗ってみる
まず最も手軽にできるのが、身近な人の相談に乗ってみることです。
家族や友人など身近な人の悩みを、どんなささいなものでも良いので聞いてみてください。
ふだん相談に乗る時に、相手の話をさえぎって自分の考えを言ってしまう人や、いつの間にか自分の話にすり替えてしまう人は、ぜひ傾聴の練習をしてみましょう。
また傾聴練習として行われるのが、聞き手と話し手、オブザーバー(観察者)に分かれて、会話の様子をフィードバックしてもらう方法です。
「聞き手がどんな態度だと、話し手が話しやすそうにしているか」など、会話の様子を客観的に見てもらうのです。
聞き上手な人を真似する
聞き上手な人を真似するのも、手軽にできる方法の1つです。
身近にいる聞き上手な人や、この人なら相談しやすいという人をよく観察します。
相槌のタイミングや話し方なども重要ですが、視線の動きや身振り手振りなども意外と話しやすさに影響するので、会話の内容だけでなく体の動きも見てみましょう。
自分が話しているとなかなか集中して観察できないという場合は、上で紹介した傾聴練習でオブザーバーとして観察するのがおすすめです。
社会福祉士に直接話を聞く
こちらはやや難しいかもしれませんが、社会福祉士に直接話を聞くと良いでしょう。
社会福祉士がどんな心がけで仕事をしているのか、仕事に必要な適性は何かなどを詳しく知ることができます。
福祉系の専門学校のオープンキャンパスなどで、社会福祉士や社会福祉士を目指す学生と話せるチャンスがあるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
社会福祉士の国家資格の勉強をする
社会福祉士の国家試験では、臨床や支援制度の知識の他にも、社会福祉士として望ましい対応方法についても問われます。
たとえば社会福祉士試験の例題を見てみると、「小児がんと告知された女児の両親の初回面談における応答として、適切なものを選びなさい」といった問題があります。
そのため社会福祉士の国家試験の勉強をすることで、社会福祉士として適切な対応が分かるようになります。
社会福祉士の国家試験の問題に触れておくことで、適性を知って身につけるだけでなく、早めの試験対策にもなるのでおすすめです。
社会福祉士についてさらに詳しい情報はこちら
最後に、適性の他にも社会福祉士についてさらに詳しく知りたい方のために記事をまとめました。
これから社会福祉士を目指す方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。