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サービス介助士(ケアフィッター)になるには?資格取得の流れを紹介

高齢の人や障害のある人が自立した生活をおくるためには、ひとの手伝いを必要とする時があります。

サービス介助士は、困ってる高齢者や障害者を手伝うときの「おもてなしの心」と「その場に応じた手伝い」を学ぶことができる資格です。

では、資格取得のためには何をすればいいのでしょうか。

今回はサービス介助士の資格取得方法や講座で学べる内容、試験の概要、サービス介助士の資格を活かせる環境をご紹介いたします。

サービス介助士(ケアフィッター)とは

サービス介助士は、「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」が”誰もが心豊かに暮らせる共生社会”を実現させるために制定した民間資格です。

多様な人が暮らす社会のなかで高齢者や障害者が自立した生活をおくるために、必要な手助けをその人・その場に応じた方法で行うことができる人の育成を目指します。

高齢化社会が進んでいる日本ではバリアフリー法が制定され、施設の規模や利用者によりバリアフリーが義務付けられました。

さらに2018年の改正により、心のバリアフリーが国民の責務となっています。
※心のバリアフリー:様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり、支え合うこと。
参照:『心のバリアフリー/障害の社会モデル』- 国土交通省

いまではサービス介助士資格認定制度を取り入れる企業や団体が増え、「おもてなしの心」と「介助技術」が学べるサービス介助士は今後必要な接客技術として注目されている資格です。

サービス介助士資格の取得方法


サービス介助士の資格取得の流れは以下の通りです。

①講座に申し込む
②テキストで学習する(自宅学習)
③課題を提出する
④実技教習を受講する(オンライン講座・スクーリング)
⑤検定試験を受ける

検定試験に合格後、検定試験結果通知書類が郵送されます。
同封されている「サービス介助士 マイページ開設のお知らせ」の手順に沿ってマイページへのログインを行い、完了です。
※サービス介助士資格は3年に一度の資格更新制度があり、更新作業はマイページから行うことができます。(更新料:税込1,650円)

サービス介助士資格講座に関する情報

受講対象者:社会人、大学生、専門学校生 など

受講料  :41,800円(税込)
※准サービス介助士」資格保持者
・受講料27,500円(税込)
・サービス介助士の「提出課題」免除

受講期間 :申し込みから最大12ヶ月
※働きながら資格取得を目指す方も、平均2ヶ月の期間で資格取得しています。

提出課題 :3択問題 / 全100問 / 解答はマークシート方式
※申し込みから6ヶ月以内を目標
※100点満点中60点未満は再提出(無料)

実技教習 :以下の2パターンから選択できます。
・オンライン講座(6〜7時間相当)+スクーリング(1日)
・スクーリング(2日)

サービス介助士資格講座に関する情報:学習内容

サービス介助士の試験取得にあたって、テキスト学習や実技教習から学べる内容は以下です。

テキストの学習項目(准サービス介助士と共通のテキストを使用)

1.共生社会へ向けて
2.サービス介助士の接遇
3.障害のとらえ方
4.高齢社会の理解
5.高齢者への理解と接遇
6.障害者への理解と接遇
7.障害者の自立支援
8.円滑なコミュニケーション
9.関連法規

◯実技教習の教科科目

1.ホスピタリティマインド・心のバリアフリー
2.障害者差別解消法・障害の社会モデル
3.高齢者疑似体験
4.ディスカッション(社会のバリアを考える)
5.ジェロントロジー(創齢学)とは
6.車いす利用者への接遇、車いす介助・移乗訓練
7.聴覚障害者への接遇
8.補助犬の理解
9.視覚障害者への接遇
10.障害当事者との対話から障害を知る
11.実技チェック
12.総合ロールプレイ

参照;『資格の特徴』公益財団法人日本ケアフィット共育機構公式サイトより

サービス介助士資格講座に関する情報:試験概要

受験期限:申し込みから12ヶ月以内

試験時間:50分

試験内容:3択問題 / 50問(1問2点) / 解答はマークシート方式

合格基準:100点満点中70点以上
※合格率8割

合格者には認定証、不合格者には修了証が送られます。
また不合格者には再試験制度(有料)が設けられており、試験料は3,300円(税込)です。

サービス介助士が活躍する場所(安心のサービス介助士マーク)


サービス介助士は専門的な職業に就くための資格というよりは、現在の仕事に付加価値を与えられる資格です。

介護業界やサービス業をはじめとする全国約1000社の企業の現場で約19万人のサービス介助士が活躍しています。(2021年12月現在)

空港、駅構内、デパート、飲食店、銀行、宿泊施設などで、安心のサービス介助士マーク(色・形が異なる5つのハートを組み合わせたマーク)を身に付けている職員を見たことはありませんか?

「おもてなしの心」と「安全な介助技術」を提供できることを示すマークであり、サービス介助士有資格者が常駐している施設またはサービス介助士有資格者本人のみが使用できます。

◯実際にサービス介助士を導入している企業例
東京都交通局、東京メトロ、JR東日本、JR西日本、TOYOTA、みずほ銀行、かんぽ生命、イオングループ、丸いグループ、ヤマト運輸など。

>>>サービス介助士を導入している企業一覧:『導入実績・受講者の声』公益財団法人日本ケアフィット共育機構公式サイトより

またサービス介助士資格があると、日常生活で遭遇した困っている高齢者や障害者の援助や、ボランティア活動や家族の介護にも生かすことができます。

需要の高いサービス介助士を目指そう

今後日本では、超高齢社会と共生社会を迎え、おもてなしの心を持って適切な介護に当たれる存在は重宝されるでしょう。

社会のリーダーとしての姿勢と責任を求められる企業をはじめとした約1000社がサービス介助士を導入していることからも、需要の高さが伺えます。

様々な現場で必要とされ、活躍が期待されているサービス介助士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。