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サービス提供責任者になるには?資格取得の完全マニュアル

サービス提供責任者になるには、2通りの方法があります。
それは、「介護福祉士」の資格を取るか、「介護福祉士実務者研修」を修了するか、このどちらかです。

サービス提供責任者というのは、資格ではなく、あくまでも業務上の役割・ポジションです。
介護が必要な人が、自宅で介護サービス(訪問介護サービス)を受けるためのプランを作成します。

この記事では、サービス提供責任者になるための方法や必要な資格を始めとして、その他にも給料や仕事内容など、気になるサービス提供責任者の情報を紹介します。
サービス提供責任者に関する内容がギッシリ詰まっているため、この記事を読むだけでサービス提供責任者のことが理解できるでしょう。

サービス提供責任者になる方法

サービス提供責任者になる方法

サービス提供責任者になるためには、以下の2通りの方法があります。

  • 介護福祉士の資格を持っている人
  • 介護福祉士実務者研修を修了した人

誰でもサービス提供責任者になれる訳ではないので、とても貴重で需要のある仕事です。

サービス提供責任者になる方法①介護福祉士の資格を取得する

サービス提供責任者として働くには、介護福祉士の資格を持っている必要があります。
そのため、介護福祉士として働いている方が、役割替えでサービス提供責任者になることが多いです。

時間に余裕があり、「介護福祉士の仕事もしたい」と思う方は、介護福祉士の資格を取って、サービス提供責任者になりましょう。

介護福祉士については、こちらの記事をチェック!

サービス提供責任者になる方法②介護福祉士実務者研修を修了する

「サービス提供責任者になりたい!」という方におすすめなのが、こちらの方法です。

介護福祉士実務者研修とは、介護福祉士の試験を受けるための条件の1つとなっている研修で、指定されたスクールでカリキュラムを修了することが求められます。
修了試験等はなく、研修を終えれば認定証がもらえる仕組みです。

内容としては、介護に関するものはもちろん、医療の分野まで幅広く学習します。
誰でも受講することができる上、修了後にサービス提供責任者として働きながら実務経験を積むことで、介護福祉士にキャリアチェンジすることもできます。

介護福祉士実務者研修の概要

介護福祉士実務者研修の、受験資格や内容、受講料を紹介します。

受講資格
特にありません。誰でも受験することができます。

研修の内容
介護福祉士実務者研修の20科目450時間のカリキュラムを修了することで、修了証明書を受け取れます。
修了試験などはありません。
専門性が高く実践的な内容を学ぶ研修となります。

受講科目には介護職員初心者研修と同じ9科目が含まれているため、初任者研修を修了した人は、この科目については免除されます。

受講料
スクールによって値段が異なりますが、だいたい10~20万円のところが多いです。

社会人からサービス提供責任者になるには?

社会人からサービス提供責任者になるには

社会人からサービス提供責任者になることも可能です。
介護の資格を持っていない場合でも、仕事内容によっては介護施設で働くことができます。

働きながら介護福祉士実務者研修を受け、カリキュラムを修了したのち、サービス提供責任者として働く。
もしくはまとまった時間を確保して、介護福祉士実務者研修を修了したのち、サービス提供責任者として働くことができます。

サービス提供責任者の仕事内容

サービス提供責任者の仕事内容

サービス提供責任者は省略して「サ責」とも呼ばれ、主な仕事は訪問介護サービスの計画書を作ることです。
現場で働くホームヘルパーに指示を出し、まとめる司令塔のような役割でもあるため、管理職としても活躍します。

時には自らホームヘルパーとして訪問介護をする場面もあるため、訪問介護のプロフェッショナルといえるでしょう。

サービス提供責任者の仕事内容①訪問介護サービスの計画書の作成

サービス提供責任者は、ホームヘルパーが作成した介護サービス全体の計画書をもとに、具体的に「いつ、何時間、どのようなサービスを提供するか」という内容をまとめた「訪問介護計画書」を作成します。

訪問介護計画書を作るためには、利用者とその家族にしっかりと事情を聞き、必要な情報をくみ取ることが必要です。
具体的には、「要介護者や家族は何に困っているのか、どういう手助けが必要なのか」徹底的な聞き取りを元に、その悩みを解決するための訪問介護サービスを組んでいきます。

利用者が自立した生活を送るためにサービス計画を考え、それによって利用者の状態が良くなっていく過程でやりがいを感じるところが、サービス提供責任者の魅力だと言えるでしょう。

サービス提供責任者の仕事内容②ホームヘルパーの業務管理

サービス提供責任者は、ホームヘルパーの業務管理を行い、ホームヘルパーをまとめるリーダーのような存在です。
訪問介護サービスの利用者ごとにふさわしいホームヘルパーを配置し、業務の進捗管理を行います。

ホームヘルパーの養成・教育も担当するため、ホームヘルパーたちの成長を伺えた時には大きなやりがいを感じます。
職場の全てのホームヘルパーから頼られる存在であるため、責任感とリーダーシップが求められるでしょう。

サービス提供責任者の仕事内容③ホームヘルパーとして訪問介護サービスを提供する

サービス提供責任者は、その名の通り「訪問介護サービスを提供する際の責任者」です。
そのため、ホームヘルパーが急きょ欠勤になってしまった時には責任を持ち、自らホームヘルパーとして訪問介護を行うこともあります。

たとえ代理だとしても質の高い訪問介護サービスを提供するため、日頃からホームヘルパーとしてのスキルアップも欠かせません。

サービス提供責任者の年収・給料

サービス提供責任者の給料と年収

訪問介護サービス事業所には、最低1名以上のサービス提供責任者を置くことが決められています。
また、訪問介護サービスの責任者として、事業所のホームヘルパーをまとめる存在であることから、サービス提供責任者は非常にニーズのある仕事といえます。

そのため、雇用形態は正社員の場合が多く、一般の介護職員より給料は高めに設定されています。平均月給は常勤職員で306,150円、非常勤職員で235,300円です。

キャリアアップして「主任サービス提供責任者」になることで、さらに給料アップが期待できます。

サービス提供責任者に向いている人

サービス提供責任者に向いている人

サービス提供責任者に向いている人は、以下のような人です。

  • 責任感がある人
  • コミュニケーションを積極的に取れる人

この2つについて、詳しく見ていきましょう。

責任感がある人

サービス提供責任者は、自ら作成した訪問介護サービスのプランについて、責任を負う立場にあります。
そのため、サービス提供責任者は、自分の仕事に責任を持って行動できる人に向いている仕事だと言えるでしょう。

コミュニケーションを積極的に取れる人

サービス提供責任者は、訪問介護を必要とするおじいちゃんやおばあちゃん、その家族の悩みや不安を少しでも和らげることが使命です。
「今、どんなことで悩んでいるのか」「何か不安に思うことはあるか」など、積極的にコミュニケーションを取って課題を解決する必要があります。

そのため、積極的に人と関わり、コミュニケーションをとることができる人は、サービス提供責任者に向いていると言えます。

サービス提供責任者の将来性

サービス提供責任者の将来性

高齢化が叫ばれている中、高齢化率はこれからもグングン伸び続けると予想されています。
介護職員の需要はあるにも関わらず、人材は足りていません。

そのため、サービス提供責任者はこれからさらに需要が高まることが明らかです。

また、これからは自宅で介護サービスを受ける人が増え、訪問介護サービスの需要が高まると言われています。
そのため、訪問介護サービスの要であるサービス提供責任者の未来は明るいと言えるでしょう。

サービス提供責任者の活躍の場所

サービス提供責任者の活躍の場所

サービス提供責任者の職場は、主に訪問介護サービスの事業所になります。
事業所に所属するホームヘルパーたちのスケジュール管理や、指導、業務における相談にも乗ることも、サービス提供責任者の大切な仕事です。

ホームヘルパーの急な欠勤には、代理で自ら訪問介護サービスを行うこともあります。

また、新人ホームヘルパーの教育にも携わるため、非常に多くの業務を経験できる貴重な仕事であると言えます。

サービス提供責任者の1日のタイムスケジュール

サービス提供責任者の1日

サービス提供責任者の1日を紹介します。

※あくまでも一例なので、事業所によって異なることがあります。

  • 9:00…朝礼
  • 10:00〜12:00…事務作業、ホームヘルパーのシフト管理
  • 12:00〜13:00…お昼休憩
  • 13:00〜14:00…欠勤のホームヘルパーの代理で訪問介護サービスに入る
  • 14:00〜15:00…事業所で会議
  • 16:00〜18:00…事務作業、ホームヘルパーの相談業務
  • 18:00…退勤

大まかなタイムスケジュールは決まっていますが、ぴったり予定通りに行くことはありません。
訪問介護サービスの利用者やホームヘルパーの様子を確認し、その日によって柔軟な対応が求められます。

サービス提供責任者を志すきっかけ

サービス提供責任者を志すきっかけ

サービス提供責任者を目指す人は、「人の役に立ちたい」と、強い思いを抱いている人が多いです。
幼い頃に職業体験で介護職の素晴らしさを体験した人や、実際に自分の家族が介護を受けた経験から、サービス提供責任者を志すようになったという人もいます。

介護の仕事ほど、人から直接感謝の言葉をもらう職業はないでしょう。
それだけやりがいのある、魅力的な仕事だといえます。

サービス提供責任者と他の職種との違い

サービス提供責任者と他の職種との違い

サービス提供責任者の他に、似たような職種との違いを紹介します。

サービス提供責任者とケアマネジャーの違い

ケアマネジャーとサービス提供責任者は、どちらも介護が必要な人が介護サービスを受けるために必要なプランを作成します。
とはいえ、同じ仕事をするわけではなく、それぞれ担当が異なるのが特徴です。

ケアマネジャーが介護サービス全体の計画書を作成するのに対して、サービス提供責任者は、ケアマネジャーが作った全体の計画書を元に、訪問介護に関する詳細のプランを作ります。

サービス提供責任者とケアマネジャーの違いについて、詳しくはこちらの記事をチェック!

サービス提供責任者とホームヘルパーの違い

サービス提供責任者とホームヘルパーは、どちらも訪問介護サービスに関する仕事です。
サービス提供責任者が作ったプランを元に、ホームヘルパーが実際に介護サービスを提供します。

ホームヘルパーが急に欠勤になった時には、サービス提供責任者がホームヘルパーとしての仕事をすることもあります。
そのため、ホームヘルパーとしての知識とスキルも磨いておきましょう。

サービス提供責任者とホームヘルパーの違いについて、詳しくはこちらをチェック!

サービス提供責任者と社会福祉士の違い

サービス提供責任者は、利用者が訪問介護サービスを受けるための、計画書を作成する仕事です。
また、事業所のホームヘルパーたちをまとめる、リーダーのような存在でもあります。

一方で、社会福祉士は介護に限らず、障害者や児童福祉、生活困窮者など社会福祉に関する全ての相談業務を行います。
社会福祉士は、社会福祉のスペシャリストです。

サービス提供責任者と社会福祉士の違いについて、詳しくはこちらの記事をチェック!

サービス提供責任者と介護福祉士の違い

介護福祉士とサービス提供責任者の違いは、仕事内容と資格にあります。

介護福祉士は現場で直接介護サービスを提供する仕事、サービス提供責任者は訪問介護サービスのプランを作る仕事です。
また、それぞれの資格にも違いがあり、介護福祉士は国家資格ですが、サービス提供責任者は資格ではなく業務上の役割・ポジションです。

サービス提供責任者として働くには、介護福祉士の資格を取得するか、介護福祉士の研修を受ける必要があります。

サービス提供責任者と介護福祉士の違いについて、詳しくはこちらの記事をチェック!

ニーズのあるサービス提供責任者の資格を取得しよう!

サービス提供責任者の資格を取得しよう

今回の記事では、サービス提供責任者になるために必要な資格について紹介しました。
サービス提供責任者になるためには、介護福祉士の資格を取るか、介護福祉士実務者研修を修了する必要があります。

サービス提供責任者として実務経験を積みながら、将来的に介護福祉士やケアマネジャーにもキャリアアップできるのが強みです。

サービス提供責任者は体力を必要とする一面もありますが、おじいちゃんやおばあちゃんから感謝の言葉を直接いただく機会が多い素敵な職業です。
仕事としてのやりがいや魅力はもちろん、活躍の場も広がっています。

非常に需要があるサービス提供責任者の資格を取得して、憧れのサービス提供責任者になりましょう!

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。