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精神保健福祉士の将来性は?社会福祉士とも比較

精神疾患を抱える方を相談業務によってサポートする精神保健福祉士
今回はその将来性に注目し、今後の精神保健福祉士のあり方や、社会福祉士との比較についてまとめました。

精神疾患は身近な病気に

精神疾患は身近な病気に

厚生労働省のデータによると、精神疾患の患者は年々増えていて、2017年の時点で400万人を超えています。
中でもうつ病などの気分障害の割合が多く、仕事や家庭のストレスによって気分障害に悩む方は多くいます。

特に近年では、異常気象などの災害や新型コロナウイルスの流行によって、誰もがストレスにさらされる事態になっています。
精神疾患は誰でもかかる身近な病気となり、精神保健福祉士の支援を必要とする人も増えているのです。

精神保健福祉士の将来性

精神保健福祉士の将来性

厚生労働省の発表によると、精神保健福祉士の社会的役割はますます高まっているとされています。
厚生労働省は、その主な理由として次の2つを挙げています。

地域包括ケアシステム

一般的に「精神疾患を抱える方をサポートするのは精神科」というイメージが強く、実際、精神保健福祉士の勤務先として多いのが病院の精神科や心療内科といった医療機関です。

ですが今後は医療分野だけでなく、福祉、教育、就労、住まいなど、さまざまな分野から精神疾患を抱える方をサポートし、地域の一員として安心して暮らし続けられるよう支援する地域包括ケアシステムの体制を整えようという動きがあります。

このことから今後、精神保健福祉士は医療だけでなく、他の分野にも活躍の場が広がると考えられます。

法律の改正

また各種法律の改正も、精神保健福祉士のニーズが高まっている要因の1つです。

たとえば精神保健福祉法の改正により、医師の判断により入院している医療保護入院の患者に対して、入院後7日以内に退院後生活環境相談員を選任することが義務付けられました。

退院後生活環境相談員は、退院後の再入院を防ぐため、入院時の早いうちから患者をケアします。
この退院後生活環境相談員は、精神保健福祉士をはじめ、精神障がい者に関する業務経験がある人から選任されることになっています。

さらに精神疾患を持つ方の雇用の義務化も、精神保健福祉士のニーズの高まりを後押ししています。
元々、民間企業には身体障がい者・知的障がい者の雇用義務がありましたが、平成30年からは精神障がい者も対象に加わりました。

このことから、精神疾患を持つ方の就職や雇用継続のサポートをする精神保健福祉士の活躍が、ますます期待されるように。

精神疾患の患者さんが増えて、国が法律や体制を整える中で、精神保健福祉士を活用しようという考えが広がってきているのです。

現役の精神保健福祉士の意見から見る将来性

現役の精神保健福祉士の意見から見る将来性

国が精神保健福祉士の活躍を期待していることは分かりましたが、精神保健福祉士自身に意欲がなければ、実際に活躍の場は広がりませんよね。
精神保健福祉士自身は、仕事についてどう思っているのでしょうか。

働きやすさで言うと、社会福祉振興・試験センターの調査に回答した精神保健福祉士のうち、30%が勤続年数10年以上という結果が出たことから、長く働きやすい仕事であることが分かります。

他にも、「現役でこのまま働き続けたい」または「今は働いていないけど再就職したい」という就労(継続)希望については、全体の78%の人が前向きな回答をしています。

このように「今後も精神保健福祉士として働き続けたい」という現場のニーズと、「精神保健福祉士にもっと活躍してほしい」という国のニーズが上手く合致しているため、国の期待通り、精神保健福祉士の活躍はさらに広がっていくでしょう。

社会福祉士と比べると?

社会福祉士と比べると?

業務内容が似ているため精神保健福祉士と比較されることが多いのが、社会福祉士です。
社会福祉士も精神保健福祉士と同じく、精神疾患を持つ方をサポートすることもありますので、活躍が期待でき将来性のある仕事だと言えるでしょう。

社会福祉士の支援対象は、精神疾患を持つ方だけでなく、高齢者や生活困窮者など幅広いです。
超高齢化が進む中で、高齢者の支援もできる社会福祉士は特に重宝されます。

また現代では1人ひとりが抱える問題が複雑になっているため、1人に対してさまざまな面からサポートできる社会福祉士が求められています。

「困っている人をさらに包括的にサポートしたい」という方は、精神保健福祉士だけでなく社会福祉士の資格も取得してみてはいかがでしょう。

社会福祉士の将来性は?ケアマネや精神保健福祉士などと比較

精神保健福祉士は今後も活躍が期待できる

精神保健福祉士は今後も活躍が期待できる

将来性のある福祉・介護職に就きたい!という方に、精神保健福祉士はおすすめの仕事です。

精神保健福祉士は今後、医療、福祉、教育など、さらに活躍の場が広がっていくと予想されます。
精神保健の分野だけでなく、他の分野でも支援がしたいという方は、社会福祉士の資格を取るのも良いでしょう。

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。