介護資格・職種 情報

【スキルアップ】介護職で必要な資格はコレ!目的別にも紹介!

介護業界では、人員不足の影響もあり未経験者を受け入れるところも多いですが、その環境下で自らのスキルを磨いて専門性を高めている職員はとても重宝されます。
そもそも介護士には「専門的な知識と技術、コミュニケーション能力、観察力、判断力」の4つのスキルが必要です。
これらのスキルを磨く最適な手段として資格取得があげられます。
この記事では、介護業界でスキルアップを目指すメリットや介護職の主要資格、目指すキャリア別で取得したい資格を紹介いたします。

スキルアップを目指すメリット

資格取得には地道な努力が必要です。
お金と時間もかかりますが、それ相応のメリットが得られます。

  • 給料アップ
  • 自信につながる
  • 仕事の質向上
  • キャリアアップにつながる
  • 働く選択肢を増やせる

給料アップ

資格取得は給料アップにつながり、例えば「介護福祉士」の資格をとると約3万円の給料アップが見込めます!

自信につながる

私たちの日常生活では基本的に介護に触れる機会がないので、知識や経験がないと何をしたらいいかわかりません。
正しい知識を身に付けていればその場に合わせた判断や対応ができ、予測して動くこともできるので、自信を持って仕事に取り組む事ができます。

仕事の質向上

スキルアップすることで、より介護への理解を深め仕事の質を上げる事ができます。
介護サービス利用者との信頼関係も更に深まるでしょう。

キャリアアップにつながる

スキルが上がると業務の幅が広がるので、キャリアアップにつながります。
キャリアごとの必要な資格を持っていてば、管理職やリーダー職につくこともできます。

働く選択肢を増やせる

介護職の資格の中には、他の職種に通ずるものもあり、介護職以外の就職や転職でも生かす事ができます。

介護職でスキルアップしたいなら、まずはこの資格!


介護職では「キャリアパス」によってスキルアップの手順が明確に示されていて、介護職でキャリアアップを目指すなら以下3つの資格取得が最短ルートであり最低条件です。

1 介護職員初任者研修

2 介護職員実務研修

3 介護福祉士

資格を上記の順番で取得していくことで、順調にキャリアを積みあげられます。

1 介護職員初任者研修

介護職でスキルアップをしたいなら、まず最初に介護職員初任者研修の資格を取りましょう。
介護職初任者研修では、介護の基礎知識や実務でのスキルを磨く事ができます。
資格取得するには、全国共通のカリキュラム(10科目130時間)を受講し、修了試験に合格する事が条件です。(約1〜4ヶ月)
「介護職での入門資格」とも言われていて、介護の知識が無い方も資格取得を目指せます。

2 介護職員実務研修

初任者研修の資格を取得したら、介護職員実務研修を受けましょう。
介護職員実務研修では、医学知識や介護技術、社会福祉制度に関する知識など、更に専門的で幅広い知識を身に付けられます。
資格取得するには、全国共通のカリキュラム(20科目450時間)を受講し、修了試験に合格する事が条件です。(約2〜4ヶ月)
未経験者でも受講できますが、初任者研修を終えていれば130時間分の講義時間を短縮できます。

3 介護福祉士

実務研修の資格を取得したら、介護福祉士の資格を取りましょう。
「介護福祉士」は国家資格に認定されていて、介護職の中でも重宝される資格です。(給料がぐんと上がる)
資格取得にあたってスクーリングの必要はないですが、未経験者では試験を受けられません。
試験を受験するにあたり、どちらかの条件を満たしている必要があります。
実務者研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上
介護職員基礎研修&喀痰吸引等研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上

介護福祉士から更にスキルアップを目指すなら

介護のスペシャリストと呼ばれる国家資格「介護福祉士」を取得してから、更にスキルアップを目指すなら以下の3つの資格がオススメです。

4認定介護福祉士
5ケアマネージャー
6介護事務管理士

4 認定介護福祉士

認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格に位置付けられている民間資格です。
リハビリ、福祉用具と住環境、社会的支援に関する知識などの介護福祉士より更に幅広い知識に加え、サービス管理能力やリーダー力なども習得する事ができます。
資格取得にあたり、介護福祉士を取得後5年の実務経験が必要です。

→リーダー的役割が求められ、介護職員への指導や他職種との連携における中核的役割を担う

5 ケアマネージャー(介護支援専門員)

ケアマネージャーの資格は、サービス利用者やその家族に適切なケアプラン(介護計画)を提供するために取得する資格です。
資格取得には、どちらかの指定業務を通算5年(かつ900日)以上経験する必要があります。
①生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員
②国家資格に基づく実務(看護師、社会福祉士、介護福祉士など全22種)

→介護サービスのマネジメント(介護計画の作成や見直し、サービス業者との調整など)の役割を担う(=介護保険のプロ)

6 介護事務管理士(ケアクラーク)

介護事務管理士の資格は、介護以外の職種でも活かせるスキルです。(サービス事業所の受付・会計、レセプト業務など)
介護保険に関する知識はもちろん、PCスキルや経理業務の知識も身に付けられます。
受験資格は設けられていませんが、合格率が50%とやや低く、少し難易度が高いです。

→介護報酬の請求業務を行なったり、ケアマネジャーの業務をサポートしたりする役割を担う

介護職の主要資格


介護職の主要資格は10種類あります。
ここまでで紹介した6つの資格のうち

1 介護職員初任者検定
2 介護職員実務者検定
3 介護福祉士
4 ケアマネージャー
5 介護事務管理士

上記5つは主要資格の中でも最も主要とされている資格です。
※「4 認定介護福祉施士」は2015年から認定が開始された新しい資格であり、主要資格には含まれていませんが、今後の需要度に期待が持たれています。

以下は残り5つの主要資格です。

6 レクリエーション介護士2級
7 介護予防運動指導員
8 福祉用具専門相談員
9 喀痰(かくたん)吸引等研修
10 サービス提供責任者

7 レクリエーション介護士2級

レクリエーション介護士2級は、高齢者に喜びや生き甲斐を与えて笑顔にできる介護士の育成を目的とした資格です。
高齢者とのコミュニケーション能力、レクリエーションの知識や実行スキルが身に付きます。
資格取得するには、レクリエーション介護士の認定講義を受け、修了試験に合格する事が条件です。
誰でも受講できます。

→レクリエーションの計画、実施の役割を担う。

8 介護予防運動指導員

介護予防運動指導員は、高齢者に運動を通して適切なケアを行う為の資格です。
高齢者の筋力トレーニング、介護予防・健康の維持につながる知識を学ぶことができます。
資格取得するには、以下の条件を満たしていなければいけません。

  • 介護職員初任者研修修了者で実務経験2年以上経過している
  • 介護福祉士実務者研修修了している
  • 介護支援専門員を取得
  • 健康運動指導士等を取得
  • 介護職員基礎研修課程修了者を取得
  • 医療、福祉、介護系の国家資格を取得

 (医師、歯科医師など全18種類)

→介護予防プログラム(筋力トレーニングなど)の作成や運動指導をする役割を担う

9 福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、利用者の家庭環境や身体状況に相応しい福祉用具を選び方や使い方をアドバイスする為の資格です。
福祉用具専門相談員の役割や必要な知識や技術、介護保険制度等や介護・医療に関する知識を学ぶ事ができます。
受験資格はなく、どなたでも資格取得を目指せます。

→福祉用具に関するアドバイスや計画書の作成を担います。

10 喀痰(かくたん)吸引等研修

喀痰吸引等研修とは、たん吸引が必要な利用者や経管栄養が必要な利用者に「たんの吸引」と「経管栄養」を行うための研修です。
喀痰吸引・経管栄養・救急蘇生法に関する知識や技術を学ぶ事ができます。
受験資格はなく、どなたでも資格取得を目指せます。

→医師や看護師連携の元、たんの吸引、経管栄養を行う役割を担う。

11 サービス提供責任者

サービス提供責任者は、「介護サービス提供に関する責任者」の役職名のことで、資格名ではありません。
介護サービスを提供するにあたり、ケアマネージャーやヘルパーと連携を図ったり、ご家族とコミュニケーションを取る必要があります。
サービス提供責任者になるには、介護実務者研修修了、介護福祉士の資格保持をしていることが最低条件です。

→介護プランをもとに訪問介護サービスの計画立案やヘルパーへの指示・指導を行ったり、利用者の家族へのサービス説明、同意を得るなどの役割を担う。

目的別に取得したい資格

介護士でのスキルアップにおいて役立つ資格は、他にも多数あり、難易度も様々です。
目指すキャリア別で必要な資格を簡単に紹介いたします。

相談援助業務で役立つ3つの資格

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事任用資格

施設長・管理者を目指すなら取得したい資格

  • ケアマネージャー(介護支援専門員)
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事任用資格

認知症ケアに役立つ8つの資格

  • 認知症ケア専門士
  • 認知症介護基礎研修
  • 認知症介護実践者研修
  • 認知症介護実践リーダー研修
  • 認知症ケア指導管理士
  • 認知症ライフパートナー
  • 認知症アクティビティ・ケア専門士
  • 認知症介助士

障害福祉サービスで役立つ7つの資格

  • 相談支援従事者初任者研修
  • 移動介護従事者(ガイドヘルパー)
  • 行動援護従業者養成研修
  • 同行援護従業者養成研修
  • 全身性障害者移動支援従事者
  • 重度訪問介護従業者
  • 強度行動障害支援者養成研修

介護の現場以外でも活用できる5つの資格

  • 福祉住環境コーディネーター
  • 福祉用具専門相談員
  • トラベルヘルパー
  • 柔道整復師・作業療法士・理学療法士
  • 介護事務管理士

スキルアップのために意識したい4つのこと


スキルアップを目指して、試験勉強や仕事をするうえで、普段から意識しておくといいことを4つ紹介します。

  • 効率よく勉強する
  • 幅広い分野に興味を持つ
  • 相手の立場で考える
  • 前向きでいる

効率よく勉強する

介護士はキャリアが上がるほど学ぶ事が多い職業です。
働きながらスクールに通い、適切なカリキュラムの元勉強しましょう。
また、得た知識を業務で実行するように意識すると早く身に付きますよ。

幅広い分野の情報を得る

介護士をしていると、介護と直接関係の分野のことでも、サービス利用者とのコミュニケーションにつながることが多々あります。
より良好な関係を築いていくためにも色々なことに興味を持ちましょう。

相手の立場に立って考える

サービス業において相手の立場で考えて行動することは重要であり、介護職ではさらにその意識を持つ必要があります。
普段気づけな小さなことにも気を配って、利用者との関係を深めましょう。

前向きでいる

介護職は体力的にも精神的にも厳しい状況に陥る事もありますが、それ以上にやりがいを感じられる仕事です。
心が折れそうになっても前向きに取り組むことで、周囲に良い影響をもたらし、現場が明るくなります。
前向きさや気持ちの切り替えの上手さは、スキルアップしていくうえでも大切なことです。

まとめ

介護職は様々な専門職が連携することで成り立っています。
介護職でのスキルアップを目指すなら、まず「キャリアパス」に従って資格を取得し、その後主要資格を取りながら、自分の目指す役職や専門職に合わせて必要な資格を取得してスキルアップをしていく方法がオススメです。
必要なスキルを身につけて、介護職でのあなたの立場を確立してくださいね。

著者の画像

ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。