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【指導者必見!】新人介護士の養成で重要な準備・心構え・3つのスキル

初めて新人介護士の指導を任されると、何に気をつけたらいいのか、何から教えたらいいのか、どんな子が来るのかなど、分からないことが多いですよね。
新人のスタッフも同じ気持ちです。
指導するにあたって、その新人の気持ちに寄り添うことがまず重要になります。
この記事では、新人介護士の養成において必要な準備や、大切な心構え、必要な3つのスキルを紹介いたします。

新人介護士の教育で大切なのは指導する前の準備

新人介護士の教育係任命されたら、まずは新人教育の育成計画を立てましょう。
指導方針や指導内容、最終目標を確認しておくことで指導に一貫性が出るため、新人教育がやりやすくなります。

  1. 教育期間内での目標設定をする
  2. 具体的な指導内容を抽出する
  3. いつまでに何を教えるか明確にする

①教育期間内での目標設定をする

何かを成し遂げる上で、目標設定することは大切なことです。
新人に身につけてもらいたいことや、目指してほしい姿を具体的に設定しましょう。
自分の目標も決めると、指導のモチベーションにもつながるのでオススメです。

②具体的な指導内容を抽出する

教えなければいけないことを一つずつ順番に書き出してみましょう。
主に教える内容は以下の5つです。

  • 1日の流れと具体的な業務内容
  • 介護技術
  • 介護記録の書き方
  • 介護保険制度や介護業界の基礎知識
  • 事業所の理念・方針について

上記を参考に指導する内容を細かく決めましょう。

③いつまでに何を教えるか明確にする

①で設定した目標と②で出した指導内容をもとに、育成計画を具現化させます。
各目標や最終目標に合わせて、各内容を教えるタイミングやそれぞれの達成期限を考えましょう。
一人で考えるのが大変な場合は上司に相談しながら作成してください。

すでに施設や会社からマニュアルを用意されている場合は、しっかり資料を読み込み、指導する内容や手順を整理しておきましょう。

また、育成計画やマニュアルはあくまで大まかな流れと最終目標の確認です。
実際の研修では、新人の個性や能力に合わせて調節しながら指導を進めましょう。

常に意識するべき3つの心構え

常に意識するべき3つの心構え
新人介護士を指導するにあたり、以下の3つを意識してほしいと思います。

  • 新人の立場や目線になって物事を考える
  • 放置せず丁寧に教える
  • コミュニケーションをまめにとる

新人の立場や目線になって物事を考える

今のあなたにとって当たり前のことでも、新人にとっては初めてのことばかりです。
新人の目線で物事を考え、丁寧な指導を心がけましょう。
雑な指示や上から目線な発言ににも気をつけてください。

放置せず丁寧に教える

自分で考えて実践することは大切ですが、仕事を始めたばかりの新人には効果的な教育法ではありません。
まずは介護における基本的な考え方や作業方法を教え、基盤を作ってあげましょう。
基盤作りを丁寧に行うことで、新人が仕事を覚えたり対処するスピードが上がります。

コミュニケーションをまめにとる

日頃から新人とコミュニケーションをとることは、信頼関係を構築する上で重要です。
信頼関係が構築されると、自分の考えを伝えやすくなったり、悩みを共有しやすくなったり、新人が学びやすい環境を作ることができます。
更に上司の指示を素直に受け入れやすくなるメリットもあります。
特に朝コミュニケーションを取ることで、1日のモチベーションが高く保たれやすくなる効果もあるので、毎朝挨拶を交わしたタイミングで仕事の話や雑談をすることがオススメです。
1分の会話でも少しのラリーでもいいのでぜひ試してみてください。

指導者に必要な3つのスキルと具体的な方法

指導者に必要な3つのスキルと具体的な方法
指導を行うには「仕事を教える」「褒める」「叱る」の3つのスキルが必要です。
それぞれの具体的な方法とコツを紹介していきます。

仕事を教える時に大切な3つのステップ

新人介護士に仕事を教える時は、以下の3つのステップを踏ませる事が大切です。

  1. 見学
  2. 模倣
  3. 実施

それぞれのコツとメリットを紹介していきます。

①見学

まずはお手本を見せましょう。
この時に大切なのは、実際の作業を見せながら言葉で説明することと、新人にはメモをとってもらうことです。

作業を見せながら言葉で説明するメリット

  • 文字だけの説明よりも理解しやすい
  • 言語化しにくいスキルを教えられる

メモをとってもらうメリット

  • メモを見返して復習できる
  • もう一度聞く手間を省ける

②模倣

次に教えたことを実践してもらいましょう。
この時に大切なのは、必ずそばで見て作業を確認することとその場で感想を聞くことです。

そばで見て確認することのメリット

  • 新人と利用者さんの不安が和らぐ
  • 新人と利用者さんが指導者を介して自然なコミュニケーションを取れる
  • 新人が困っていたらサポートに入れる

その場で感想を聞くとこ

  • 新人の気持ちや分からない点を理解できる
  • その場でフィードバックできる
  • 介護利用者のリアルな感想を新人に伝えられる

③実施

最後は教えたことを一人で行なってもらいましょう。
この時に大切なのは、必ずフィードバックを行うことです。

フィードバックを行うメリット

  • 新人の気持ちに寄り添える
  • コミュニケーションを取れる

以上3つのステップを丁寧に行うことで、新人はより正確に仕事を覚えられます。
ただし教えたことを一度で完璧にこなせる新人はいません。
新人の気持ちに寄り添いながら、広い心で成長を見守ってください。

また、このようにOJT(実際の現場で業務を通して仕事を教えること)を取り扱って教育する職場では、「人によって教える内容が異なり新人が混乱する」事例がよく見られます。
指導内容を一貫させるために、仕事に関する指示や指導は教育係のみが行うことを同僚とも確認しておきましょう。

新人のモチベーションを上げる褒め方

新人のいい所を見つけたら、積極的に褒めることが大切です。
「褒める」は指導において大切なスキルであり、効果的な褒め方は新人にやる気や自信を与えます。

モチベーションを上げる褒め方の3つのポイント

  • 嬉しそうに笑顔で褒める
  • 具体的な内容で伝える
  • 第3者からの好評価も伝える

褒める内容は些細なことでも良いので、気付いたことはこまめに褒めて新人のモチベーションをあげましょう。

怒るとは違う効果的な叱り方

新人のミスを正す際は、「怒る」ではなく「叱る」を意識してください。
怒る:自分の感情を相手にぶつけること。
叱る:”相手の成長を促す””次の改善に繋げる”ために、注意を与えること。

叱るときの5つのポイント

  • 人前では叱らない(必ず二人きりの場で伝える
  • 叱る前にまず褒める(日頃の感謝など、相手にとってプラスの感情が働く発言)
  • 指摘する項目を一つに絞る
  • 新人の意図や理由を聞く
  • 最後にはフォローを入れる

叱ることは相手の成長を促すだけでなく、信頼関係の構築の役割も果たします。
イライラの感情をぶつけるのではなく、相手を思って冷静に伝えることで、指導として意味のある時間にしましょう。

まとめ

教育方針の確認
新人教育を任されたら、まずは具体的な教育方針の確認をしましょう。

新人教育において以下3つを常に意識しましょう。

  • 新人の立場に立って物事を考えること
  • 放置せず丁寧な指導を心がけること
  • 日頃からこまめにコミュニケーションを取ること

実際指導を行うときは以下3つのポイントを押さえながら実行しましょう

  • 見学、模倣、実施の3ステップ
  • 褒める
  • 叱る

新人介護士の養成では、介護での実務と同じように、思いやりと尊厳の気持ちを持って新人と向き合うことが重要です。
介護士のやりがいや喜びを感じてもらい、頼もしい仕事仲間へと育ててあげましょう。

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。