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ホームヘルパーの仕事内容は?気になる給料や職場も紹介

日本で高齢化が進む中で、介護に携わる仕事の需要はグングン高まっています。
この記事を読んでいるあなたも、「介護の世界で働いてみたいな」と考えているのではないでしょうか?

たくさんある介護の仕事の中でも、ホームヘルパーは、おじいちゃんやおばあちゃんとの距離間の近さが特徴です。
自宅を訪問し、食事や掃除・洗濯などのお手伝いを通して、介護が必要な人の生活をサポートします。
1人1人と密接に関わり、感謝の言葉を直接もらえて、やりがいを実感できる仕事であると言えるでしょう。

また、ホームヘルパーの勤務体系はバリエーションが豊富なので、「空いた時間にちょっと働きたい主婦の方」や、「副業として、土日にガッツリ働きたいサラリーマン」にもおすすめの仕事です。

今回の記事では、魅力的なホームヘルパーの仕事内容をはじめ、資格や給料、仕事のやりがいや働き方まで気になる情報を紹介します。
ホームヘルパーの情報がギッシリ詰まっているので、この記事さえ読めば「ホームヘルパーの仕事」について理解できるでしょう。

目次

ホームヘルパーの仕事内容

ホームヘルパーの仕事内容

ホームヘルパーの主な仕事は、おじいちゃんやおばあちゃんの体に直接触れて支援する「身体介護」と、身の回りのお世話をする「生活援助」の2つです。
食事やお風呂、洗濯や掃除など、利用者が生活する上で必要となることをお手伝いします。
他にも、利用者の通院のサポートや、事業所によっては独自のサービスを行なっているところもあります。

ホームヘルパーの仕事内容①身体介護

身体介護とは、体に直接触れてサービスを提供する介護のことです。
例えば、以下のようなことが身体介護に当たります。

  • ご飯を食べさせる
  • 体を拭く
  • 髪を整える
  • トイレの手伝い
  • オムツの交換

食事をすることや体を清潔に保つことは、私たち人間が生きていく上で欠かせないものです。
年齢を重ねるにつれて、体が動かなくなり認知症になる人が多い中、食事や排泄に困難を抱えるおじいちゃんやおばあちゃんが多くなります。
生きるためのベースを整えることで、利用者がよりよく生活するための基礎を作る役割を、ホームヘルパーが担当しているのです。

ホームヘルパーの仕事内容②生活援助

生活援助とは、掃除や洗濯など、利用者の身の回りのお世話をすることです。
生きるうえで必ずしも必要とは限りませんが、私たちが人間らしい生活をするためには必要になります。

例えば、以下のようなことです。

  • 買い物代行
  • 栄養バランスを考えた食事を作る
  • お風呂やトイレの掃除
  • 洗濯物を干す、たたむ
  • デイサービスの準備

生活援助の仕事は幅広いものとなりますが、利用者に頼まれたことを全てできるわけではなく、制限があります。
例えば、以下の通りです。

  • 利用者の食事を作るついでに、家族の分も作る
  • 利用者の部屋を掃除するついでに、家族の部屋も掃除する

ホームヘルパーが行う身体介護と生活援助に関しては、あくまでも「必要な分だけ」の提供を心がけます。
介護サービスは、利用者の自立を目指すために行うものです。
そのため、利用者ができるところは本人に任せ、できないところをお手伝いするという考え方を大切にしましょう。

ホームヘルパーの魅力・やりがい

ホームヘルパーの魅力とやりがい

ホームヘルパーの1番の魅力は、おじいちゃんやおばあちゃん1人1人と密接に関わり、深い部分までサポートできるところです。

利用者の生活の一部に関わらせていただくことで、感謝の言葉をもらう機会も多いです。
また、ホームヘルパーの雇用形態は豊富なため、自分にあった働き方を選べるのも大きな魅力でしょう。

ホームヘルパーの魅力・やりがい①1人1人をしっかりサポートできる

ホームヘルパーは、言われた通りにただ身の回りのお世話をするわけではありません。
利用者は、1人1人が全く異なる人間です。
そのため、同じやり方でお手伝いすることはできず、その人に合った方法で、サービスを提供していく必要があります。
食事の場面を1つ取ってみても、以下のように、人によって対応は様々です。

  • 自分では全く食べれないので、全部食べさせる
  • 「次はこれを食べましょうか」と、声掛けすれば自分で食べられる
  • 自分で食事できるけど途中から疲れてしまうので、後半は食べさせる

1人1人としっかり向き合って、担当の利用者のことを本当によく知らないと、その人に適したサービスを提供することができません。
一見、対応が難しそうな人でも、心を開くカギが隠されています。
いろいろ方法を試して工夫することで、心を開いてくれたり笑顔を見せてくれた時に、大きなやりがいを感じるものです。
そんなところが魅力の1つでもあります。

ホームヘルパーの魅力・やりがい②利用者から直接感謝の言葉をもらえる

仕事するうえで、人から感謝してもらえることは大切です。
それが大きなやりがいにもなります。

ホームヘルパーは、利用者に直接サービスを提供する仕事です。
ご飯を食べさせ、お風呂で体を洗うときに「ありがとう」と感謝してもらえます。

訪問介護の利用者は、体や心の不自由から、外出できずにずっと自宅にいる人が多いです。
少しさみしい思いをしている中、自宅にホームヘルパーが来てくれると嬉しいもの。まるで自分の孫や友達のように接してくれます。

もちろん大変な仕事ではありますが、おじいちゃんやおばあちゃんから感謝の言葉をもらうたびに、「ホームヘルパーをやっていてよかった」「明日からもまた頑張ろう!」と思えます。
介護の仕事ほど、誰かに感謝の言葉をいただける仕事はないのではないでしょうか。
日常的に感謝の言葉をもらえることも、ホームヘルパーの仕事にやりがいを感じる場面の1つということができます。

ホームヘルパーの魅力・やりがい③柔軟な働き方が選べる

他の介護職に比べて、ホームヘルパーの働き方にはいろんな種類があります。
正社員はもちろんのこと、派遣社員やパート、アルバイト、単発での勤務など豊富な雇用形態で働いているホームヘルパーが多いです。

正社員としてガッツリ働く方もいれば、家事の合間の空いた時間を利用して働きたい専業主婦や副業サラリーマン、プライベートの自分の時間も大切にしたい方など、人により働く目的は様々な今の時代。
そんな現代において、ホームヘルパーは理想の職業といえるでしょう。

このように、自分のスタイルに合った働き方を柔軟に選べるところも、ホームヘルパーの魅力の1つであるといえます。

ホームヘルパーの大変なところ

ホームヘルパーの大変なところ

ホームヘルパーは、やりがいや魅力がたくさんある仕事です。
とはいえ、いい面ばかりではなく、大変な場面もあります。
体力が必要になる仕事であり、いろんな人と関わるのがホームヘルパーです。

そんなホームヘルパーとして働く上で、精神面や体力面で「つらいな…」と思う場面を紹介します。

ホームヘルパーの大変なところ①体力勝負なところがある

介護の仕事全般に言えることですが、人を抱えて移動させる、入浴やトイレのお手伝いをするなど、どれも体力が必要になります。

常勤のホームヘルパーだと、朝から晩まで動きっぱなしなんて日もあるほど。
体を動かす仕事なので、体力に自慢があったり、「ずっと同じ体勢でデスクワークするのが苦手」という人には向いているといえます。

ホームヘルパーの大変なところ②利用者は、いろんな人がいる

訪問介護の利用者には、良くも悪くもいろんな人がいます。
5分前に言ったことを忘れてしまう人や、すぐに泣いてしまう人、急に性格が豹変する人など、実に様々です。
元々の性格の人もいれば、認知症や精神障害などで性格が変わってしまう人もいます。

全てを真に受けてしまうと精神的に疲れてしまうので、時には上手に受け流すことも大切です。
「ちょっと難しい人だな」と思った時は、遠慮なく上司に相談して、アドバイスを求めたり、担当を変えてもらうことも考えましょう。

ホームヘルパーの大変なところ③排泄や入浴の仕事が大変

ホームヘルパーの仕事には、トイレやお風呂のお手伝いも含まれます。
トイレやお風呂の業務に関しては、「どうしても慣れない」というホームヘルパーさんもいます。
トイレに間に合わずに失敗してしまう方もいるため、その掃除をする時に「つらいな…」と思ってしまう方も多いです。

また、異性の利用者のお風呂やトイレを担当することもあります。
「あくまでも仕事の一環」と、割り切って対応することが大切です。

人間はやがて年老いて、体が思うように動かなくなってしまうものです。
その変化を受け入れて、おじいちゃんやおばあちゃんのサポートをしていきましょう。

ホームヘルパーの働き方

ホームヘルパーの働き方

ホームヘルパーの魅力でもお伝えした通り、ホームヘルパーの働き方は、実に様々です。
正社員としてガッツリ働く方もいれば、パートやアルバイト、派遣などで、好きな時に好きなだけ働くこともできます。

基本的に、ホームヘルパーの勤務先といえば、訪問介護事業所です。
他のヘルパーがたくさんいる事業所に所属して、そこから利用者の自宅へと向かいます。

働き方が多様なホームヘルパーは、1日のタイムスケジュールも柔軟に組むことができます。
様々な事情を抱えた利用者の自宅に向かい、サービスを提供します。

ホームヘルパーの勤務先

ホームヘルパーの勤務先は、基本的には訪問介護事業所です。
事業所に所属して、「ホームヘルパー1人につき利用者何人」といったように、各自担当を割り振られて自宅を訪問することが多いです。
利用者にとっても、顔なじみのあるホームヘルパーさんのほうが安心感がありますし、ホームヘルパーにとっても同じ利用者のほうが接し方を理解しており、サービスを提供しやすいというメリットがあります。

また、派遣会社に登録して、必要な時に単発で派遣される「登録制ヘルパー」といった働き方もあります。
こちらは働きたい時に働きたい分だけ働くことが可能なので、自分の生活に応じて柔軟に対応することができます。

ホームヘルパーの1日のタイムスケジュール

ホームヘルパーは、働き方によって様々なタイムスケジュールで動きます。
今回紹介するのは、訪問介護事業所に所属して、1日勤務する場合のタイムスケジュールです。

  • 9時:出勤してミーティング
  • 10時〜12時:訪問
  • 12~13時:お昼休憩
  • 13~17時:午後の訪問
  • 17~18時:事業所に戻って日報を書く。管理者への報告など
  • 18時:退勤

基本的に、朝は起床の手伝いやデイサービスの準備、朝食の準備や食べさせることが多く、日中は掃除や洗濯、オムツ介助など。夕方から夜は、デイサービスのお迎えや夕食の準備や食べさせるのが多いです。

ホームヘルパーが関わる人

ホームヘルパーが主に関わるのは、訪問介護サービスの利用者と、その家族です。
以下のように、実に様々な利用者がいます。

  • 高齢者2人世帯で、どちらも介護が必要な人
  • 生活保護を受けている人
  • 体に障害を抱えている人
  • 精神的に不安定な人
  • 配偶者(夫や妻)から、暴力を受けている人

ホームヘルパーは、1日の中でほとんどの時間を訪問介護の利用者と過ごします。
1人1人に寄り添って、適切な対応を心がけていく必要があります。

柔軟な対応力と適応力をはじめ、体力や知識や経験など、たくさんのことを求められるので、ホームヘルパーの仕事は、誰でも訳ではありません。
高度な仕事であると言えます。

また、ホームヘルパーとはいえ、どこまで踏み込んでいいのかは利用者それぞれによって異なります。
そっとしておいて欲しい人や、積極的に相談に乗って欲しい人など、多種多様です。
ホームヘルパーとして働く上では、そこの境界線をしっかりと見極めることも大切になります。

ホームヘルパーに必要な資格

ホームヘルパーに必要な資格

介護施設でヘルパーとして働く際には資格はなくても大丈夫ですが、ホームヘルパーとして自宅に訪問し、身体介護(体に直接触れるサービス)を行う際には、資格が必要になります。

ホームヘルパーの仕事をするのに必要な資格は、以下の4つです。
この4つのうち、どれか1つでも持っていれば、ホームヘルパーとして働くことができます。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士
  • 生活援助従事者研修

ホームヘルパーの資格について、詳しくはこちらの記事をチェック!

ホームヘルパーの年収・給料

ホームヘルパーの年収と給料

ホームヘルパーの資格取得は、他の介護職と比べて難易度が高くありません。
また、雇用形態も正職員というよりパートやアルバイトが中心となります。
そのため、給料は時給制となり、正社員と比べて低い傾向にあります。

平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、ホームヘルパー(介護職員初任者研修)の平均月給は、常勤職員は285,610円、非常勤は187,530円です。
この金額は、様々な手当を含んでいるため、実際にはもう少し低くなります。

ホームヘルパーのキャリアパス

ホームヘルパーのキャリアパス

ホームヘルパーは、全ての介護職の基本となる仕事です。
そのため、努力次第で介護福祉士やサービス提供責任者、ケアマネジャーなど様々な職業に挑戦することができます。

たくさんある介護の仕事ですが、ホームヘルパーからのキャリアアップとして、主に以下の2つが挙げられます。

  • サービス提供責任者
  • 介護福祉士

介護職員初任者研修を受講して、ホームヘルパーになった方は、次に介護福祉士実務者研修を受講しましょう。
実務者研修を修了すると、サービス提供責任者として働くことができます。

また、介護福祉士の筆記試験に合格することで、介護福祉士としても働くことが可能です。

ホームヘルパーのキャリアパス①サービス提供責任者

訪問介護サービスのプランを作るのがサービス提供責任者です。
ホームヘルパーは、サービス提供責任者が作った訪問介護サービス計画書に基づいて、利用者の家を訪問して実際に介護サービスを提供します。
サービス提供責任者は、ホームヘルパーをまとめるリーダーのような存在です。

サービス提供責任者として働くためには、介護福祉士実務者研修を受ける必要があります。
これは、介護職員初任者研修から1つレベルアップした研修になるので、ホームヘルパーからのキャリアアップとして、オススメの仕事と言えます。
ホームヘルパーとして現場を理解している分、サービス提供責任者としての仕事にも馴染みやすいでしょう。

ホームヘルパーのキャリアパス②介護福祉士

介護職員初任者研修から1つレベルアップした「介護福祉士実務者研修」は、介護福祉士の資格を取るために必要な研修です。
介護福祉士実務者研修を修了したのち、介護福祉士の筆記試験に合格することで、介護福祉士の資格を得ることができます。

介護福祉士の仕事はホームヘルパーと共通する部分が多いのですが、介護福祉士になると相談業務が加わり、現場のリーダーとして活躍する機会が多くなります。
そして、介護福祉士は国家資格です。
介護における豊富な知識と経験をアピールでき、給料もアップする傾向にあります。

ホームヘルパーから介護福祉士へのキャリアアップは定番とされており、多くの方がこのようなキャリアアップをしています。

ホームヘルパーと他の介護職との違い

ホームヘルパーと他の介護職との違い

ホームヘルパーの他にも、介護には様々な職種の人々が携わっています。
介護支援専門員や、ケアマネジャー、サービス提供責任者、社会福祉士など。他の職業との違いを紹介します。

ホームヘルパーと介護福祉士の違い

ホームヘルパーと介護福祉士は、基本的に仕事内容は同じです。
介護福祉士の仕事内容は、ホームヘルパーが行う「身体介護と生活援助」に加えて、介護者やその家族からの相談業務も行います。
主に介護施設で働き、「現場のリーダー」として活躍するのが特徴です。
介護福祉士はホームヘルパーの資格要件を満たしているので、ホームヘルパーとして訪問介護サービスを行うことができます。

ホームヘルパーと介護福祉士の違いについて、詳しくはこちらの記事をチェック!

ホームヘルパーとサービス提供者の違い

ホームヘルパーとサービス提供責任者は、どちらも訪問介護に関する仕事です。
訪問介護サービスを受けるときに「訪問介護サービス計画書」というものが必要になりますが、この訪問介護サービス計画書を作成するのがサービス提供責任者の役割になります。

そして、このサービス計画書を元に実際におじいちゃんやおばあちゃんに訪問介護サービスを提供するのがホームヘルパーです。

ホームヘルパーとサービス提供者の違いについて、詳しくはこちらをチェック!

ホームヘルパーとケアマネジャーの違い

ホームヘルパーとケアマネジャーは、どちらもカタカナで似たようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、仕事内容としては全く別物となります。

ケアマネジャーが作成したケアプランを元に、実際に介護サービスを提供するのがホームヘルパーです。

ホームヘルパーとケアマネジャーの違いについて、詳しくはこちらの記事をチェック!

ホームヘルパーと社会福祉士の違い

ホームヘルパーは、介護が必要な人の家を訪ねて、自宅で介護サービスを提供します。

一方で、社会福祉士は介護に限りません。
介護を必要とする人以外にも、障害者や児童福祉、生活困窮者など社会福祉に関する全ての相談業務を担当します。

ホームヘルパーと社会福祉士の違いについて、詳しくはこちらの記事をチェック!

ホームヘルパーの仕事をしよう!

ホームヘルパーの仕事をしよう!

今回の記事では、ホームヘルパーの仕事について紹介しました。

ホームヘルパーは、介護が必要なおじいちゃんやおばあちゃんの自宅を訪問し、食事や掃除・洗濯などのお手伝いをする仕事です。
介護を必要とする人が、自立した生活を送れるようにサポートします。
1人1人と密接に関わり、感謝の言葉を直接もらえて、やりがいを実感できる仕事であると言えるでしょう。

また、ホームヘルパーの勤務体系はバリエーションが豊富なので、「空いた時間にちょっと働きたい主婦の方」や、「副業として、土日にガッツリ働きたいサラリーマン」にもおすすめの仕事です。

体力を必要とする一面もありますが、おじいちゃんやおばあちゃんから感謝の言葉を直接いただく機会が多い素敵な職業です。
仕事としてのやりがいや魅力はもちろん、サービス提供責任者や介護福祉士といったスキルアップの選択肢も広がっています。

ホームヘルパーとして、これから介護の世界で大活躍しましょう!

著者の画像

ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。