介護資格・職種 情報

相談支援専門員になるには?必要な資格をわかりやすく解説

障害者支援の分野で活躍する「相談支援専門員」という仕事を知っていますか?
相談支援専門員は、心や体に障害を抱える人が自立した生活を送れるようになるために総合的なサポートを行う仕事です。

障害者支援のスペシャリストである相談支援専門員は、障害を抱える人やその家族が障害者支援サービスを受ける際の窓口となる重要な役割を担います。
とはいえ、相談支援専門員という職業名はあまり聞きなれず、「どうやったら相談支援専門員になることができるのだろう?」と疑問に思うことも。

そこでこの記事では、相談支援専門になるために必要な資格について、わかりやすく解説します。
他にも仕事内容や給料など、相談支援専門の気になる情報も合わせて紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

相談支援専門員になる方法・必要な資格

相談支援専門員になる方法・必要な資格

相談支援専門員の資格を取得するために、試験を受けたり学校に通う必要はありません。
以下の2つの条件をどちらも満たすことで、相談支援専門員になることができます。

  • 実務経験者であること
  • 「相談支援事業者初任者研修」を修了すること

相談支援専門員になるには、実務経験を積み、相談支援事業者初任者研修を修了することが必要です。

この「実務経験」については、市区町村により内容と期間が若干異なります。
例えば、さいたま市の求める実務経験はこちら

そのため、自分の対象となる市区町村を確認する必要があります。
インターネットで「相談支援員 実務経験 自分の市区町村」で検索しましょう。
多くの市区町村では、障害者施設や介護施設での実務経験が3〜10年間必要になります。

この実務経験と合わせて、「相談支援事業者初任者研修」を受講することで、相談支援専門員の資格を手に入れることができるのです。
この「相談支援事業者初任者研修」は、都道府県ごとに行われているので、自分の都道府県のサイトをチェックしましょう。

また、無事に相談支援専門員になった後も、5年に一度「相談支援従事者現任研修」を受講する必要があります。

この研修を受け忘れてしまうと、せっかく取得した相談支援専門員の資格が失効してしまうので、注意が必要です。
この相談支援従事者現任研修も都道府県ごとに行われています。

通常、資格を取得するとなると、試験や学校への通学が必要になりますが、相談支援専門員の資格を取る際にはその必要はありません。
障害者施設や介護施設で実務経験を積み、研修を受講することで資格を取ることができるので、他の資格に比べて資格取得のハードルは低いといえます。

社会人から相談支援専門員になるには?

社会人から相談支援専門員になるには?

社会人からでも相談支援専門員になることができます。
というのも、相談支援専門員の資格を取得するために学校や養成所に通う必要はなく、障害者施設や介護施設で実務経験を積み、研修を修了することで資格を取得することができるからです。

時間に余裕のない社会人でも、実際に働きながら資格を取得することができるので、金銭的にも資格取得のハードルは低いといえます。

相談支援専門員の仕事内容

相談支援専門員の仕事内容

相談支援専門員の仕事は、心や体に障害を抱えた人やその家族を総合的にサポートすることです。
障害を抱える人が、自立した生活を送れるように必要な支援をします。

たくさんある相談支援専門員の仕事ですが、大きく分けると以下の2つがあります。

  • 障害者支援サービスを利用する際に必要なプランの作成
  • 自立した生活を送るために必要な手続きや支援サービスの提供

相談支援専門員のメインとなる業務は、「相談業務」です。
障害を抱える人やその家族の相談に乗り、必要なサービスを受けられるようにサポートします。
上で挙げたこの2つは、どちらも相談支援専門員の大切な業務になるので、詳しく解説していきます。

相談支援専門員の仕事内容①障害者支援サービスを利用する際に必要なプランの作成

相談支援専門員の仕事の1つとして、障害者支援サービスを利用するためのプランの作成があります。

障害を持つことで日常生活を送る際に困難を抱える人も多いです。
そのような人の生活をサポートするために、様々な支援サービスがあります。
これらのサービスを利用するためには「どのようなサービスをどのくらいの頻度で利用する」といった内容を記載した計画書を作る必要があり、これを作成するのが相談支援専門員の仕事です。

障害者支援サービスのプランを作成するには、利用者や家族にしっかりと聞き取りをする必要があります。
内容としては、「どのようなことで悩んでいるのか、日常生活で不安を抱えていることは何か」といったことです。
相談支援専門員がこのような悩みをしっかりと聞き取り、それを解決するためのサービス計画を作ります。

また、サービス計画書を作成して終わりではありません。
実際に障害者支援サービスを受け始めてからもしっかりとモニタリングし、適正なサービス内容と量を受けられているかを確認します。
場合によってはサービスの変更をするなど、利用者の様子を見て適宜調整をすることも大切です。

相談支援専門員の仕事内容②自立した生活を送るために必要な手続きや支援サービスの提供

障害者支援サービスには実に様々な種類があり、利用者が自分で適切なサービスを選び取ることは難しいです。
そこで、相談専門支援員が利用者とサービス事業者との間に立ち、適切なサービスをスムーズに受けられるようにサポートします。

障害を抱える人や家族がどんなことで困っているのかを詳しく聞き取り、適切なサービスを受けられるように手続きをしたり、サービス事業者と連携を取って調整をしていきます。
また、利用者の住まいを確保したり、生活の基盤を整えることも大切な仕事です。

相談支援専門員の年収・給料

相談支援専門員の年収・給料

相談支援専門員は、「基幹相談支援センター」という障害者支援の施設への配置が義務付けられており、障害者支援を行う職種の中でも特に重要な役割を担います。
また、日本政府が地域支援事業に力を入れている現代社会において相談支援員のニーズが高まっているため、他の社会福祉に関する職業と比べて給料は高めです。

「平成29年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、平成29年度の相談支援専門員の平均基本給は、常勤職員で248,040円、非常勤職員で187,611円となっています。
働く場所によっては相談支援専門員の資格を持っていることで資格手当が出るところもあります。

雇用形態としては、相談支援専門員は利用者1人1人と長く関わる業務の特性上、フルタイムで長期間働ける正社員での募集が多いです。

相談支援専門員に向いている人

相談支援専門員に向いている人

相談支援専門員に向いている人は、以下のような人です。

  • 相談に乗るのが得意な人
  • 責任感がある人

この2つの特徴について、詳しく解説します。

相談支援専門員に向いている人①相談に乗るのが得意な人

相談支援専門員のメインとなるのが相談業務です。
障害を抱える人のサポートをするには、親身になって相談に乗り、不安や悩みををしっかりと聞き取る必要があります。

1人1人が抱える不安や悩みは異なるので、しっかりと相手の話を聞いて適切なアドバイスをするためにも、普段から相談に乗るのが得意な人は相談支援員に向いていると言えます。

相談支援専門員に向いている人②責任感がある人

相談支援専門員は、相談者1人1人の人生に深く関わることになります。
中には深刻な悩みや問題を抱えているケースも多く、相談支援専門員の対応によっては人生に大きく影響を及ぼすこともあるほどです。

大きな責任が伴う仕事になるので、自分の役割を自覚し、責任感を持って仕事に取り組むことができる人が、相談支援専門員に向いていると言えます。

相談支援専門員の責任は大きいですが、そのぶん大きなやりがいを感じることができるでしょう。

相談支援専門員の将来性

相談支援専門員の将来性

日本政府が地域支援事業に力を入れている現代社会において、相談支援員のニーズが高まっている状況です。
基幹相談支援センターという施設も創設され、ここでは相談支援専門員の配置が義務付けられています。

障害者支援サービスを求める相談者の数も年々増えているため、今後の活躍がますます期待されている相談支援専門員の将来は明るいと言えるでしょう。

相談支援専門員の職場・勤務先

相談支援専門員の職場・勤務先

相談支援専門員の職場は、以下のような施設になります。

  • 指定相談支援事業所
  • 基幹相談支援センター
  • 市区町村の役所

基本的に業務は日中行うので、働きやすくワークライフバランスも取りやすいでしょう。

相談支援専門員を志すきっかけ

相談支援専門員を志すきっかけ

実際に相談支援専門員をしている人がこの職業を志したきっかけは、自分や家族が相談支援専門員にお世話になった経験や、学生時代の職業体験で相談支援専門員の仕事の素晴らしさを学んだことによるものが多いです。

障害を抱える人やその家族1人1人と深く関わり、日常生活を送れるようにサポートしていく仕事には大きな責任感が伴いますが、その分やりがいは大きなもの。
大きなやりがいに魅力を感じ、相談支援専門員を目指す人が多いと言えるでしょう。

相談支援専門員と他の職種との違い

相談支援専門員と他の職種との違い

ここでは、相談支援専門員と似ている他の職種との違いを紹介します。

相談支援専門員と介護支援専門員(ケアマネジャー)の違い

相談支援専門員と介護支援専門員は、非常に名前が似ている職業ですが、仕事の対象者が異なります。
相談支援専門員の対象者は障害者ですが、介護支援専門員は介護を必要とする高齢者が対象です。

介護支援専門員は、一般的にケアマネジャーと呼ばれ、介護を必要とする人が介護サービスを受けるために必要なプランを作成します。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格や仕事内容については、こちらの記事をチェック!

相談支援専門員と生活相談員の違い

相談支援専門員と生活相談員もそれぞれ名前が似ている職業ですが、こちらも対象とする人が異なります。
相談支援員は障害者を対象としますが、生活相談員は障害者を含め介護や医療、生活保護者など社会福祉に関する問題を抱えた人全般を対象とします。

生活相談員は、介護施設や病院、障害者施設などで働き、施設の窓口業務を担当する役割です。
施設の顔とも言われ、施設に入る際の受付業務や窓口業務を行います。

生活相談員の資格や仕事内容については、こちらの記事をチェック!

資格を取得して、相談支援専門員になろう!

資格を取得して、相談支援専門員になろう!

この記事では、相談支援専門員の資格を取るために必要なことを始め、仕事内容など詳しい相談支援専門員の情報を紹介しました。

相談支援専門員になるには、実務経験を積み、相談支援事業者初任者研修を修了することが必要です。

相談支援専門員は、心や体に障害を抱える人が自立した生活を送れるようになるために総合的なサポートを行う仕事です。
障害者支援のスペシャリストであり、障害を抱える人やその家族が障害者支援サービスを受ける際の窓口となる重要な役割を担います。

時には大変なこともありますが、相談者やその家族1人1人と深く関わり人生をサポートできる相談支援専門員は、大きなやりがいを感じることができるところが魅力です。

現代社会においてますますニーズが高まる相談支援専門員の資格を取得して、憧れの相談支援専門員になりましょう!

著者の画像

ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。