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生活相談員(生活支援員)になるには?必要な資格を紹介

生活相談員は、施設や事務所の「顔」とも言われ、主に窓口業務を担当します。
仕事内容としては施設の運営に必要な事務作業をはじめ、施設の利用を希望する利用者の相談業務や関係機関との調整など、介護職の中でもマルチプレイヤーのような存在です。

生活相談員(生活支援員)になるには、次の3つの資格のうち、いずれかを取得する必要があります。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事任用資格

この記事では、生活相談員になるための方法や必要な資格を始めとして、その他にも給料や仕事内容など、気になる生活相談員の情報を紹介します。
生活相談員に関する内容がギッシリ詰まっているため、この記事を読むだけで生活相談員のことが理解できるでしょう。

生活相談員になる方法

生活相談員になる方法

生活相談員(生活支援員)という資格はなく、あくまでも生活相談員という「役割・ポジション」のことを言います。
生活相談員の仕事をするには、次の3つの資格のうち、いずれかを取得する必要があります。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事任用資格

ただし、自治体によっては上記の資格を持っていなくても、他の特定の資格を持っている場合には、生活相談員として働ける場合があります。
各自治体によって対応が異なるので、気になる方はお住いの市役所や区役所などに確認してみてください。

それでは、生活相談員になるために必要な3つの資格について、詳しく解説していきます。

生活相談員になる方法①社会福祉士の資格を取る

生活相談員になる方法の1つ目は、「社会福祉士」の資格を取ることです。

社会福祉士は、社会福祉のスペシャリストと言われ、介護や障害者支援、家庭内暴力(DV)、生活保護、児童福祉など、社会福祉に関する問題を抱える人の相談に乗ることを仕事とします。

社会福祉士は国家資格であり、受験するには受験資格を満たしていることが必要で、大きく分けて、以下の5つのルートが存在します。

  • 福祉系の4年制大学ルート
  • 福祉系の短大ルート
  • 社会福祉士主事養成機関ルート
  • 福祉系以外の4年制大学、短大ルート
  • 実務経験ルート

社会福祉士の資格については、詳しくはこちらの記事をチェック!

生活相談員になる方法②精神保健福祉士の資格を取る

生活相談員になる2つ目の方法は、「精神保健福祉士」の資格を取ることです。

精神保健福祉士とは、精神的な障害のある人の支援をするのが仕事です。
悩んでいること、困っていることの相談に乗り、精神的な障害を抱える方がよりよく生活していくサポートをします。

先ほど紹介した社会福祉士と同じく、精神保健福祉士も国家資格です。受験するには受験条件を満たしていることが必要で、大きく分けて以下の5つのルートがあります。

  • 福祉系の4年制大学ルート
  • 福祉系の短大ルート
  • 社会福祉士ルート
  • 福祉系以外の4年制大学、短大ルート
  • 実務経験ルート

実は、先ほど紹介した社会福祉士になるルートとほとんど同じです。
仕事内容や試験科目も重なる部分が多いため、社会福祉士の資格取得を検討している方は、精神保健福祉士の資格も視野に入れておくといいでしょう。

生活相談員になる方法③社会福祉主事任用資格を取る

生活相談員になる3つ目の方法は、「社会福祉主事任用資格」という資格を取ることです。

社会福祉主事任用資格とは、「社会福祉主事」という職業に就くために必要な資格で、この資格を取った上で公務員試験に合格する必要があります。
資格を取れば社会福祉主事になれるわけではないので、注意が必要です。

生活相談員になる場合には、この社会福祉主事任用資格を持っていれば可能です。
そのため、公務員試験を受ける必要はありません。

社会人から生活相談員になるには?

社会人から生活相談員になるには

社会人から生活相談員になることも可能です。
最短で生活相談員になる場合には、社会福祉主事任用資格を取って生活相談員になる方法がおすすめ。

社会主事任用資格を取るにはいくつかの方法がありますが、都道府県で行われる講習に参加することで約8ヵ月ほどで資格を取得することができます。
期間のうちほとんどが通信教育なので、仕事をしながらでも通信教育で社会福祉任用資格を取得することで、生活相談員になることができます。

生活相談員の仕事内容

生活相談員の仕事内容

生活相談員は、マルチプレイヤーと呼ばれるほど、業務内容が幅広いという特徴があります。
施設や事業所の利用を検討している人の相談に乗り、事務作業や関係機関との連絡・調整など、様々なことを経験します。

生活相談員の仕事内容①施設や事業所での窓口業務

施設や事業所の「顔」とも言われる生活相談員は、基本的に窓口業務を担当します。

事務作業や電話応対はもちろんのこと、サービスを利用するための契約書や、施設への入所・退所の手続き、各会議への出席など、業務内容は幅広いです。
時には、自ら介護職員として現場で介護サービスの提供をすることもあります。

生活相談員の仕事内容②施設への入所・サービスを検討している人の相談業務

介護施設に入所を検討している方や、事業所のサービスを利用したい方から問い合わせがあった場合には、生活相談員が対応します。
「今、どんなことで困っているのか」「どんなことに不安を感じるのか」といった内容を確認し、別の施設や事業所のサービスの方が適していると判断した場合には、そちらを勧めることもあります。

常に利用者の立場に立って、おじいちゃんやおばあちゃん、そしてその家族が、よりよく生活していくために必要な情報を提供します。

生活相談員の仕事内容③関係機関との連絡・調整

介護サービスを受けるにあたって、他の介護施設や病院、役所などとの連携は必須です。
このような関係機関と連絡を取り合い、調整をするのも生活相談員になります。

例えば、病院に入院している人が退院して介護施設に入所する場合には、病院のスタッフと連携を取り、利用者がスムーズに移動して来れるように努めます。

生活相談員の年収・給料

生活相談員の年収・給料

生活相談員になるには特定の資格が必要なため、誰でも生活相談員になれるわけではありません。
そのため、一般的な介護職員に比べて、給料は比較的高めに設定されています。

平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、平成30年度の生活相談員の平均基本給額は、常勤職員で210,570円、非常勤で206,660円
これに手当てを加えた平均給与額は、常勤321,080円、非常勤265,090円となっています。

同じ年の介護職員全体の基本給は常勤で181,220円、非常勤で 148,890円なので、生活相談員の給料は平均より高めと言えるでしょう。

生活相談員に向いている人

生活相談員に向いている人

生活相談員に向いている人は、以下のような人です。

  • 相談に乗ることが得意な人
  • 調整力がある人

この2つについて、詳しく解説します。

相談に乗ることが得意な人

生活相談員が勤務することになる介護施設や介護サービスの事業所には、日々多くの問い合わせが入ります。
「施設に入所したい」「事業所の介護サービスを利用したい」といった方に対して、自分の施設や事業所が適切かどうかを判断するには、相談者の困りごとや悩みを聞く必要があります。

相談者の多くは自分が抱えている悩みや不安をうまく言葉にすることができません。
そのため、相手の思いを汲み取って、課題を見つけてことが大切です。
そのためにも、相談に乗ることが得意な人だと、生活相談員に向いていると言えます。

調整力がある人

介護が必要な人が介護サービスをスムーズに受けるためには、関係機関との小まめな連絡・調整が必要です。
適切なコミュニケーションを取り、うまく間を取り持つ能力が、生活相談員には求められます。

そのため、調整力のある人が生活相談員に向いていると言えるでしょう。

生活相談員の将来性

生活相談員の将来性

高齢化が叫ばれている中、高齢化率はこれからもグングン伸び続けると予想されています。
介護職員の需要はあるにも関わらず、人材は足りていません。

そのため、生活相談員はこれからさらに需要が高まることが明らかです。

また、生活相談員として働くには、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格など、特殊な資格を必要とします。
そのため、生活相談員の他にも活躍できる場所が多いです。

年々、社会福祉に関する悩みを抱える人が増えてきているため、ニーズが高まっている生活相談員の未来は明るいと言えるでしょう。

生活相談員の活躍の場所

生活相談員の活躍の場所

生活相談員の職場は、実に様々です。

  • デイサービス
  • ショートステイ
  • 病院、クリニック
  • 特別養護老人ホーム
  • 有料老人ホーム
  • 障害福祉施設
  • 小規模多機能型施設
  • 軽費老人ホーム

これ以外にも、生活相談員が働いている場所は多く存在します。
様々な場所で活躍できることも、生活相談員の強みであると言えるでしょう。

生活相談員の1日のタイムスケジュール

生活相談員の1日

ここで、生活相談員として働く場合のスケジュールを紹介します。
あくまでも一例なので、働く施設によって異なります。

  • 8時 出勤、ミーティング
  • 9時 窓口業務、デスクワーク
  • 10時 施設に入所している方の健康チェック
  • 11時 入所中のおばあちゃんと、その家族の相談に乗る
  • 12時 お昼休憩
  • 13時 入所している方の見守り、様子を確認
  • 14時 施設の運営推進会議に出席
  • 15時 入所を検討しているおじいちゃんと家族に施設の概要を説明する
  • 16時 ミーティング、1日の振り返り、デスクワーク
  • 17時 退勤

大まかなタイムスケジュールは決まっていますが、ぴったり予定通りに行くことはありません。
その日によって柔軟な対応が求められます。

生活相談員を志すきっかけ

生活相談員を志すきっかけ

生活相談員を目指す人は、「人の役に立ちたい」と、強い思いを抱いている人が多いです。
幼い頃に職業体験で介護職の素晴らしさを体験した人や、実際に自分の家族が介護を受けた時に関わった経験から、生活相談員を志すようになったという人もいます。

介護の仕事ほど、人から直接感謝の言葉をもらう職業はないでしょう。
それだけやりがいのある、魅力的な仕事だといえます。

ニーズのある生活相談員の資格を取得しよう!

生活相談員の資格を取得しよう

今回の記事では、生活相談員になるために必要な資格について紹介しました。
生活相談員(生活支援員)になるには、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」の3つの資格のうち、いずれかを取得することが必要です。

介護施設や事業所の「顔」として窓口を担当する生活相談員ですが、担当する業務内容は幅広く、なんでもできるマルチプレイヤーとして活躍します。

生活相談員は体力を必要とする一面もありますが、おじいちゃんやおばあちゃんから感謝の言葉を直接いただく機会が多い素敵な職業です。
仕事としてのやりがいや魅力はもちろん、活躍の場も広がっています。

非常に需要がある生活相談員の資格を取得して、憧れの生活相談員になりましょう!

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。