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児童福祉司の仕事はどんなの?具体的な相談内容や必要な資格を紹介します

現在の日本は少子化でありながら、児童相談所に寄せられる相談件数が増加傾向にあるため、児童福祉司の重要性が見直されています。
では児童福祉司は具体的にどんな仕事をするのか、主に受ける相談内容や解決方法、児童福祉になるための方法をご紹介いたします。

児童福祉司とは?

児童福祉司児童相談所に勤めている職員のことで、主に子供の安全を守るためのサポートを行っています。
児童相談所とは児童福祉児童福祉法に基づいて設置されている公的な相談機関であり、心身や家庭内に問題を抱えた子供育児に悩んでいる保護者が相談に訪れます。
彼らの相談に乗り問題解決の手助けをするのが児童福祉司です。

児童福祉司の仕事とは

先ほども述べた通り、児童福祉司の仕事は、子供や保護者から寄せられる子どもの福祉に関する相談に応じ、問題解決に向けて必要な調査社会診断を行ったり、それぞれに適した支援・指導や、子どもと保護者等の関係調整などを行ったりします。
また、基本的に児童相談所への訪問者の相談に乗ることが多いですが、他にも講習会・講演会を開催したり巡回相談なども行ったりして、問題を抱えた家庭がないかのチェックもしています。

具体的な相談内容

相談内容にはさまざまあり、それぞれのケースに合わせた対応をとる必要があります。
​​具体的な相談内容は以下の通りです。

養護相談:保護者の都合(家出や失踪、死亡、入院など)により、子どもの世話ができない場合。虐待、養子縁組等に関する相談など。

保健相談:未熟児、疾患等に関する相談。

障害相談:肢体不自由、視聴覚・言語発達・重症心身・知的障害、自閉症等に関する相談。

非行相談:犯罪を犯す可能性がある、または犯罪行為を行なってしまった子どもに関する相談。

育成相談:家庭内のしつけ、不登校、進学適性等に関する相談。

相談内容は家庭内の繊細な問題が多いので、支援や援助の見極めが非常に難しく、適切な対応ができるよう家庭訪問をして相談内容の確認を行うこともあります。

児童相談所での相談解決までの流れ

①受付表作成
まずは児童相談所に寄せられた相談内容や通告の内容に関して、状況を知る関係者や本人から具体的な情報をヒアリングして受付票に記入します。

②受理会議
作成した受付票の情報をもとに他の通告受理機関と情報交換を行い、調査方針の決定と調査依頼の役割分担を行います。
この時に児童記録票の作成は必須です、

③調査・診断
受理会議後の原則48時間以内に、目視により対象児の安全確認を行います。
(必要に応じて子どもや保護者から普段の生活の状況を直接聞き出すことある。)

調査後、当人たちの家庭環境を評価するための4つの診断を行います。

  • 社会診断
  • 心理診断
  • 医学診断
  • 行動診断

児童福祉司が行うのは社会診断です。
この時、緊急性が高いと判断された場合には、子どもの一時保護を優先するケースもあります。

④援助方針会議
診断結果をもとに、専門スタッフらによって「子供の最善の利益」をかなえる為の援助方針を決定します。

⑤援助の実行
子どもや保護者に具体的な理由や方法を十分説明したうえで、会議で決定した援助の実行と保護者への指導を行います。
具体的な指導内容は、主に以下の4つです。

  • 助言指導
  • 継続指導
  • 児童福祉司指導
  • 児童委員指導

この時、在宅での安全な生活が困難であると判断された場合には、施設入所措置や里親委託などの制度を活用するケースもあります、

児童福祉司の将来性

児童福祉司の将来性
冒頭で述べた通り、現在の日本は少子化であるにも関わらず、児童相談所に寄せられる相談件数は増加傾向にあります。
社会福祉への関心が高まっていることもあり児童福祉の役割の重要性が見直され始めているので、児童福祉の将来性は高いと予想されるでしょう。

児童福祉司になるためのルートとは?

児童福祉になるためのルートは以下8つの方法があります。

◯学校に通う場合

  • 指定された養成校や指定講習を終了する
  • 大学で心理学、教育学または社会学を専修 + 指定された施設にて1年以上相談・援助業務を勤務

◯指定講習会を受講する必要がある場合

  • 社会福祉主事資格取得後、3年以上児童福祉事業勤務
  • 社会福祉主事資格取得後、児童福祉事業と児童相談所所員の勤務を合わせて2年以上
  • 助産師、教員(1種)、保健師 + 指定された施設にて1年以上相談・援助業務を勤務
  • 看護師、保育士、教員(2種) + 指定された施設にて2年以上相談・援助業務を勤務
  • 指定された施設にて、児童指導員として2年以上相談・援助業務を勤務

◯その他
・医師、社会福祉士、精神保健福祉士である

これから児童福祉司を目指すなら「社会福祉士」の資格をとるルートがオススメです。
福祉サービスを網羅的に取り扱うことのできる社会福祉士は児童福祉司において有能な資格であり、実際に資格を保有している児童福祉司は数多くいます。
また、社会福祉士の資格があれば児童福祉司の任用資格要件を満たすため、すぐに児童福祉司としてのキャリアをスタートさせられる利点があります。
さらに社会福祉士(=国家資格)の保有は、地方公務員試験においても有利に働くでしょう。
社会福祉士の資格取得するには「4年制の福祉系大学卒業+国家試験に合格」する必要があり大変ですが、頑張るだけの見返りは十分あるのでオススメです。

児童福祉司に向いている人の特徴

児童福祉司には、子どもや保護者と信頼関係を築ける人間性と専門知識が必要です。
相談者の話をしっかり聞き、相手の立場に立って物事を考えてられる人に適しています。
また、シビアな内容のため秘密を守ることは絶対条件です。
あとは困っている子供を救いたいという強い気持ちが大切でしょう。

まとめ

子どもは生まれてくる家庭を選ぶことはできません。
子どもは生まれてくる家庭を選ぶことはできません。
例え今は恵まれない環境に居るとしても、全ての子どもに安定した生活を送る権利があります。
少しでも多くの子供の生活を守るためにも、核社会が主流となっている現在の社会で児童福祉司は重要な職業です。

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。