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児童指導員の仕事とは?1日の流れを解説

児童指導員に興味があるけど、1日にどんな仕事をどういった流れでしているのか全くわからないという方も多いのではないでしょうか。

児童指導員を目指しているのであれば、その仕事内容や1日の仕事のスケジュールを知っておくことで、その職業に対するイメージがよりはっきりとしたものになります。

この記事ではまず、児童指導員が活躍する主な職場について解説してから、児童指導員の仕事の1日の流れを2種類の施設を例にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

児童指導員の主な職場

児童指導員の主な職場
児童指導員は様々な福祉施設で求められる職業なので、同じ職業でも労働環境や仕事内容が異なるケースもあります。

この記事では児童指導員が活躍する主な職場として、児童養護施設、放課後等デイサービス、児童発達支援センター、乳児院の4つの施設について詳しく解説します。

児童養護施設

児童養護施設は児童福祉法で定められた児童福祉施設のうちの一つで、原則として18歳まで(場合によっては20歳まで)の子どもが対象となります。

病気や事故、災害など何かの事情によって保護者を亡くした子どもや保護者が経済的な問題を抱えている子ども、虐待を受けている子どもなどを入所させて生活のサポートをするための施設です。

日常生活に必要な生活習慣やマナー、スキルなどを身に付けられるように生活指導をする役割を担っています。

施設を利用する子ども達にはできる限り一般家庭で得られる体験を提供するとともに、大きくなって施設を退所した後に自立した社会生活が可能になるように児童を支援します。

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスとは、6歳から18歳までの障がいのある子ども達を対象とする学童保育のような施設です。

障がいをもった子ども達が放課後に身を置ける居場所を作ることによって、仕事と子育ての両立に悩む保護者の経済的、精神的なサポートをする役割も果たします。

入所している子ども達は、平日の学校が終わった後や長期休暇時に施設に通うことが可能で、他の子ども達と交流をして友達を作ることができます。

放課後等デイサービスでの児童指導員の仕事は、子ども達に生活力を向上させるための生活指導や、学校の勉強のフォローなどです。

また、スポーツや勉強、音楽、芸術活動といった子ども達の個性に合わせたプログラムを実施します。

児童発達支援センター

児童発達支援センターは、2歳以上の障がいをもった未就学児を対象とする施設です。

この施設での児童指導員の仕事は、子ども達に日常生活に必要となる基本的な動作ができるように指導し、自活に必要な知識や技能の与えて、集団生活に適応できるようになるための訓練を行うことです。

児童発達支援センターには福祉型と医療型があり、それぞれ福祉と医療のサービスを行います。

医療型には医師や看護師が常駐しているため、医療的なサポートが必要な児童も安心して入所することができます。

乳児院

乳児院は元々1974年に児童福祉法が制定されたことを機に設置され、当時は戦争で保護者を亡くした子どもの保護や、子ども達を栄養不足、衛生環境が要因となる発育不良や感染症から守る役割を果たしていました。

現在では、何らかの事情で保護者との共同生活が難しい乳児を預かるための施設と定義されており、対象年齢は1歳未満から状況によって2歳、3歳までとなっています。

乳児院は一般的に、長期的な入所以外にも一時的な保護やショートステイにも対応可能です。

児童指導員の1日を職場別に紹介

児童指導員の1日を職場別に紹介
児童指導員の1日の仕事の流れはどのようになっているのでしょうか。

児童指導員の1日の流れは、働く施設によって変わってきます。

ここでは、児童養護施設と放課後等デイサービスの2つの施設を例にとってご紹介しましょう。

児童養護施設で働く児童指導員の1日

児童養護施設では子ども達の生活の支援や指導を24時間体制で行う必要があります。

そのため児童指導員を早番、遅番、宿直の3つの働き方に分けて、交代しながら子ども達をサポートする仕組みになっている施設が多いです。

各施設による違いはありますが一般的には、早朝から子ども達の下校時刻まで勤務するのが早番、子ども達の下校時刻から就寝時間までの勤務が遅番、午後から翌朝にかけての勤務になるのが宿直です。

早番シフトの場合

・6:00 出勤
早番は早朝の出勤になります。宿直シフトのスタッフから引継ぎを受けます。

・7:00 子ども達の起床
施設に泊まる子ども達を起こして、洗顔や着替えといった登校準備のサポートを行います。

・8:00 子ども達の朝食
子ども達の朝食の準備、配膳をします。
食べ終わった子ども達には歯磨きの指導をし、学校に送り出します。

・8:30 掃除、洗濯などの雑務
子ども達の登校後には施設を清掃する、子ども達が使用した衣類、シーツなどを洗濯するといった作業を行います。

・11:00~14:00 昼休憩
子ども達が学校に行っている間に休憩をとります。早番シフトの休憩は長めになっています。

・14:00 事務的な業務
子ども達の生活記録やそれぞれの指導計画を作成するなどのデスクワークを行います。

・15:00 子ども達の出迎え〜退勤
子ども達が下校するのを出迎えたら、遅番シフトのスタッフに引き継ぎをして、退勤となります。

遅番シフトの場合

・14:30 出勤
下校して施設に帰ってくる子ども立ちを迎え、早番シフトのスタッフからの引継ぎを受けます。

・15:30 レクリエーション
子ども達がおやつを食べる、体を動かして遊ぶといった活動を行う時間です。

・17:00 子ども達の学習のフォロー
子ども達が学校で出された宿題を見る、勉強でわからなかった部分をフォローするといった支援を行います。

・18:30 子ども達の夕食
子ども達の夕食の準備や配膳をします。このときに食事のマナーも指導しなければなりません。

・19:00 子ども達の入浴
子ども達が入浴するのをサポートします。

・21:00 子ども達の就寝
児童養護施設は21時頃には消灯します。子ども達を寝かしつけたら、施設の見回りをします。

・23:00 退勤
宿直シフトのスタッフへ引継ぎ、退勤となります。

宿直シフトの場合

宿直シフトで勤務する場合は昼下がり頃〜翌朝の勤務となり、かなり業務時間が長くなります。

・13:00 出勤
遅番シフトよりも出勤時間が早い施設もあります。
早番シフトのスタッフから引継ぎを受け、業務開始です。午後の業務内容は遅番スタッフと同様になります。

・24:00 施設内の巡回
施設内の見回りをしながら、子ども達がちゃんと寝ているか確認します。

・2:30 施設内の巡回(2回目)
施設の見回りは数回にかけて行います。
施設の設備に問題がないか、不審者が侵入していないかといったことを確認します。

・3:00 仮眠休憩
巡回の時間の間に、交代で仮眠を取って休憩します。

・4:00 施設内の巡回(3回目)
3回目の見回りです。確認することは1、2回目と同様です。

・6:00 退勤
早番シフトのスタッフに引き継ぎを行ったら、業務終了です。

放課後等デイサービスで働く児童指導員の1日

・9:00 出勤
前日に終わらなかった業務(支援記録の確認や片付けなど)がある場合は、その日の業務が始まる前にそれらを終わらせます。

・10:00 朝礼
前日の業務の振り返りやその日のスケジュールの確認、情報共有などを行います。

・11:00 療育プログラムの準備
その日に行う療育プログラムの準備を行います。その他にも子ども達の支援記録などの書類を整理するといった事務作業も完了させます。

・12:00 お昼休憩
放課後等デイサービス施設の多くはその名の通り放課後から子ども達のサポートを開始するので、長期休暇時以外は午前中の子ども達の利用がない場合もあります。
子ども達が利用している場合は子ども達を一緒にお昼を食べます。

・13:00 子ども達の送迎
放課後等デイサービスを利用する子ども達を車で迎えに行きます。子ども達の学年や通う学校によって、送迎時間が異なります。

・15:00 子ども達のおやつタイム
みんなで一斉におやつタイムをとることもあれば、施設に到着した順番でおやつタイムに入ることもあります。

・16:00 療育プログラム開始
子ども達の個性に合わせたプログラムを実施します。
スポーツや工作、音楽活動、お絵かき、クッキングなど施設によって様々なプログラムが用意されています。

・17:00 事務的な業務、子ども達の送迎
子ども達の活動内容や施設での様子は、他のスタッフや保護者の方に共有する必要があります。連絡帳などへの記録も児童指導員の仕事になります。
記録作業と同時に、送迎スタッフが子ども達をそれぞれのご家庭に送り届けます。

・18:00 退勤
事務仕事や雑務を完了させたら、1日の業務が終了します。

児童指導員の労働環境は?

児童指導員の労働環境は?
児童指導員の仕事の1日の流れが理解できたら、今度は労働環境や条件などが気になりますよね。

児童指導員の給料や休日などの福利厚生について詳しくお話ししていきます。

児童指導員の福利厚生は?

児童指導員の給料について気になる方も多いのではないでしょうか。

正社員の児童指導員の平均年収は378万円ほどとなっています。

正社員であれば賞与もあり、社会保険への加入ができる職場がほとんどでしょう。

しかし、施設内でも正社員の割合が少ない場合もあり、派遣社員やパート・アルバイトといった雇用形態で働く児童指導員も存在します。

派遣社員やパート・アルバイトは一般的に賞与を受け取ることができず、時給も1500円程度であることが多いので、児童指導員の仕事だけでは生活が苦しいかもしれません。

児童指導員の休日はいつ?

児童指導員が働く施設は通常、土曜や祝日は開所している場合が多いです。

そのため児童指導員の休みは、日曜が固定給で月〜土曜のうちのいずれかがシフト休という形になるのが一般的でしょう。

遅番や宿直シフトがある職場の場合は、シフトや休みが不定期になる傾向にあります。

人手不足の職場はなかなか希望休を取ることができない場合もありますが、お盆や年末年始の間は休園とする施設も多いので、長期休暇は比較的取りやすい職業であると言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。児童指導員が働く主な職場や、児童指導員の1日の仕事の流れを児童養護施設と放課後等デイサービスの例に分けて詳しくお伝えしてきました。

また児童指導員の労働環境や福利厚生についてもお話ししましたが、児童指導員という職業のイメージは明確になったでしょうか。

児童指導員は子ども達の生活支援はもちろんのこと、活動記録や書類作成などの事務作業や関連施設や保護者との話し合いなど、担当する業務が幅広いのが特徴です。

決して楽で簡単な仕事とは言えませんが、子ども達の成長を身近で感じられるなどの大きなやりがいもあります。

この記事を読んで児童指導員への興味がますます湧いたという方はぜひ、夢の実現に向けて頑張ってくださいね。

著者の画像

ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。