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児童指導員になるには?必要な資格について徹底解説

児童指導員は、児童福祉施設で働き、様々な悩みを抱える子供や家族のサポートをする仕事です。
未来ある可愛い子供たちと、その家族の幸せに貢献できる、とてもやりがいのある仕事だと言えます。

この記事では、児童指導員に必要な資格を始めとして、その他にも給料や仕事内容など、気になる児童指導員の情報を紹介します。
児童指導員に関する内容がギッシリ詰まっているため、この記事を読むだけで児童指導員のことが理解できるでしょう。

児童指導員になる方法

児童指導員になる方法

児童指導員になるには、厚生労働省が定めた条件を満たすことが条件となります。
児童指導員という名前の資格があるわけではないので、この条件を満たし、かつ、働きたい児童福祉施設の採用試験に合格することで、児童指導員になることができます。

厚生労働省が定めた「児童指導員として働く条件」は、以下の6つです。

  • 児童指導員の専門学校を卒業した方
  • 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を持つ方
  • 福祉系の大学や大学院の学部で、指定の科目を学ぶ学科、またはこれらに相当するカリキュラムを修めて卒業した方(外国の大学でも可)
  • 中学や高校を卒業し、大学に入学した方、もしくは12年の学校教育を修了した方で、2年以上、児童福祉に関する仕事をした方
  • 小中高または中等教育学校の教諭の資格を持っている方
  • 3年以上、児童福祉に関する仕事をした方

この6つのうち、どれか1つでも該当する方であれば、児童指導員として働くことができます。

ただし、働きたい施設が公立の施設である場合は、この資格要件を満たすだけではなく、公務員試験に合格しなければならないため、注意が必要です。

それでは、これから児童指導員になるための6つの条件について、1つずつ詳しく紹介していきます。

児童指導員になる方法①養成施設を卒業した方

この養成施設というのは、児童福祉施設で働く職員を養成するための専門学校です。
専門学校であればどこでもいいというわけではなく、地方厚生局の局長が指定する専門学校である必要があります。

厚生労働省が出している公式のサイトはありませんが、このような就職支援サイトでまとまっています。

このような専門学校を卒業することで、児童指導員として働く資格を得ることができます。

児童指導員になる方法②社会福祉士または精神保健福祉士の資格を持つ方

社会福祉士精神保健福祉士は、社会福祉に関する国家資格です。
社会福祉に関する知識と技術を証明できる資格なので、この資格を持っていることで児童指導員の資格要件を満たすことができます。

社会福祉士については、こちらの記事をチェック!

児童指導員になる方法③福祉系の大学や大学院を卒業した方

福祉系の大学や大学院において、指定の科目を専修する学科でカリキュラムを修了する必要があります。

指定の科目とは、以下の4つです。

  • 社会福祉学
  • 心理学
  • 教育学
  • 社会学

これらの科目を専修する学科、もしくは同じようなカリキュラムの学科で勉強し、卒業することで、児童相談員の資格要件を満たすことができます。
(この大学または大学院は、国内に限らず海外の大学や大学院も対象となります。

児童指導員になる方法④高校や中高一貫校、大学を卒業した方

通常の高校や中高一貫校、大学を卒業した方は、児童福祉に関する実務経験を2年以上積むことで、児童指導員になる資格要件を満たすことができます。
今、社会人として働いている人で、いわゆる福祉系の学校や大学を卒業していない方でも、児童指導員になるチャンスがあります。

児童指導員になる方法⑤小中高または中高一貫校の教諭の資格を持っている方

小学校、中学校、高校、中高一貫校のいずれかの教員免許を持っている方は、児童指導員の資格要件を満たしています。
そのため、「児童指導員になりたい」と思った方は児童福祉施設の採用試験を受けることで、児童指導員になることができます。

児童指導員になる方法⑥3年以上、児童福祉に関する仕事をした方

3年以上、児童福祉施設などで働いた経験がある方は、児童指導員として働く資格要件を満たすことができます。
最終学歴を問わず、誰しも3年以上の実務経験を積むことによって、児童指導員になることができるのです。

社会人から児童指導員になるには

社会人から児童指導員になるには

社会人から児童指導員になるには、実際に児童福祉施設などで働き、実務経験を積むことが必要です。
自分の最終学歴によって年数は異なりますが、2〜3年で児童指導員の資格要件を満たすことができます。

働きながら児童福祉について学ぶことができるので、社会人になってからでも児童指導員になることは充分に可能です。

児童指導員の仕事内容

児童指導員の仕事内容

児童指導員の仕事は、児童福祉に関する施設での、子供達のお世話がメインです。

元気で健やかに暮らせる子供たちばかりではなく、世の中にはたくさんの障害を抱えた子供たちが多くいます。
障害を抱えていたり、家族に育ててもらうことが困難になった子供たちが、のびのびと成長していけるようにサポートを行うのが児童指導員の仕事です。

勤務する施設によって仕事内容は変わりますが、ここでは一般的な児童指導員としての仕事内容を紹介します。

児童指導員の仕事内容①施設の子供達のお世話

施設に入所している子供達のお世話をすることが、児童指導員の大切な仕事です。
食事やお風呂、運動、掃除など、日常生活に必要なことを、1つずつ一緒に学んでいきます。

子供達の全てを手伝ってしまうのではなく、施設を出てから1人でも生活していけるように、自立支援を心がけて行うことが大切です。
施設には様々なタイプの子供達がいるので、1人1人に合わせた柔軟な対応を心がけましょう。

児童指導員の仕事内容②相談業務、心のケア

施設で生活する子供達や家族の相談に乗り、不安や悩みを少しでも和らげることも児童指導員の仕事です。

様々な事情を抱え、施設に入所している子供達の不安は計り知れません。
積極的にコミュニケーションを取り、困ったことを気軽に相談できるような関係を築いていく必要があります。

児童指導員が子供達の心の拠り所となり、精神的にも安心できるような居場所を作ることが大切です。

児童指導員の年収・給料

児童指導員の年収と給料

児童指導員が働く児童養護施設は、公立の施設民間の施設の2つに分けられます。
このうち、公立の施設で働く児童指導員は、公務員試験を受けて合格した公務員です。

そのため、公立の施設で働く児童指導員の方が、民間の施設で働く場合に比べて給料が高い傾向にあります。
勤務する施設によって異なりますが、児童指導員の平均月給は30万円程度のようです。

キャリアアップして年収を上げたい方は、「児童発達支援管理責任者」を目指しましょう。

児童指導員に向いている人

児童指導員に向いている人

児童指導員の仕事内容は、子供のお世話がメインになります。
そのため、子供の扱いに慣れている人や、子供が好きな人が向いていると言えます。

学校の勉強や施設での手伝いをがんばった時にはたくさん褒め、時には厳しく叱ることも大切です。
いつでも子供のことを想い、子供達が将来、自立した生活を送れるようになるために試行錯誤できる人が望ましいでしょう。

児童指導員の将来性

児童指導員の将来性

近年の少子化で、子供が少なくなってきているにも関わらず、虐待や非行、不登校で悩む子供達や家族が増えている現状です。
このような問題に対応するために児童指導員は必須で、これからも需要が増えていくと予想されています。

児童指導員の活躍の場所

児童指導員の活躍の場所

児童指導員が働く児童福祉施設は、実に様々です。

  • 児童養護施設
  • 知的障害児施設
  • 母子生活支援施設
  • 盲ろうあ児施設
  • 肢体不自由児施設
  • 児童自立支援施設
  • 放課後デイサービス施設

児童指導員は、勤務する施設によって仕事内容が異なります。自分がどのような仕事に携わりたいのかを明確にして、職場を選びましょう。

児童指導員の1日のタイムスケジュール

児童指導員の1日

児童養護施設の場合、24時間体制で子供達の生活をサポートするため、早番、遅番、宿直の3交代であることが多いです。
ここでは、早番と遅番の2つのタイムスケジュールを紹介します。

早番の場合

  • 6:00 出勤。宿直の職員からの引き継ぎを受け、業務を開始
  • 7:00 子供達を起こす。身支度をして、学校に行く準備をサポート
  • 8:00 子供達の朝食を準備。食べたら後片付けや歯磨きなどを手伝い、学校へ送り出す
  • 9:00 子供達が学校へ行った後、掃除や洗濯など施設の家事業務
  • 12:00 休憩
  • 13:00 デスクにて事務作業。子供達の生活記録をまとめ、指導計画を作成
  • 15:00 遅番のスタッフに引き継ぎして、退勤

遅番の場合

  • 15:00 早番の職員から引き継ぎをして、勤務開始。下校してくる子供たちを迎える
  • 16:00 子供達と遊ぶ。おやつ、勉強
  • 18:00 夕食の準備をし、一緒に食べる
  • 19:00 お風呂の時間、手伝う
  • 21:00 消灯。子供達を布団につかせ、眠れない子がいたら背中をさする
  • 22:00 デスクにて事務作業
  • 23:00 宿直の職員への引き継ぎをして、退勤

児童指導員を志すきっかけ

児童指導員を志すきっかけ

児童指導員を目指す人は、「人の役に立ちたい」と、強い思いを抱いている人が多いです。
幼い頃に職業体験で福祉職の素晴らしさを体験した人や、実際に自分や家族が児童指導員にお世話になった経験から、児童指導員を志すようになったという人もいます。

福祉の仕事ほど、人から直接感謝の言葉をもらう職業はないでしょう。
それだけやりがいのある、魅力的な仕事だといえます。

児童指導員と児童福祉司の違い

児童指導員と児童福祉司の違い

児童指導員と児童福祉司は、名前も仕事内容も似ているため、「児童相談員」とまとめて呼ばれることが多いです。
とはいえ、働く場所や雇用形態が異なります。

児童指導員は、児童養護施設や知的障害児施設など、様々な種類がある児童福祉施設で働きます。
一方で、児童福祉司の職場は、児童相談所です。
地方公務員試験を受けて、公務員として採用されることになります。

児童指導員も公立の施設で働く場合には公務員になりますが、民間の施設である場合には公務員試験を受ける必要はありません。
また、仕事内容も若干異なり、児童指導員は子供達のお世話がメインになりますが、児童福祉司は相談業務や手続きの代行、他の関係機関との調整役も担うことになります。

児童福祉司については、こちらの記事をチェック!

資格を取得して、憧れの児童指導員になろう!

資格を取得して児童指導員になろう

今回の記事では、児童指導員になるために必要な資格について紹介しました。
児童指導員になるために特定の資格は求められず、厚生労働省が定めた6つの条件のうち、どれか1つでも満たすことで児童指導員になることができます。

児童指導員は根気を必要とする一面もありますが、相談を受けた相手から感謝の言葉を直接いただく機会が多い素敵な職業です。
仕事としてのやりがいや魅力はもちろん、活躍の場も広がっています。

非常に需要がある児童指導員の資格を取得して、憧れの児童指導員になりましょう!

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。