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児童相談員になるには?2つの職種の違いと必須資格・選び方を解説

「児童相談員」という職業名を耳にしますが、正式には児童相談員という職業はありません。
児童相談員とは、「児童指導員」「児童福祉司」をまとめた呼び方です。

そのため、「児童相談員になりたい!」と考えている方は、児童指導員と児童福祉司のどちらになりたいのかを考えておく必要があります。

そこでこの記事では、最初に「児童指導員と児童福祉司の違い」を説明した上で、それぞれの仕事をするために必要な資格を紹介します。
また、合わせてそれぞれの仕事内容や給料などもお話しするので、職業選びの参考にしてみてくださいね!

「児童相談員」という資格は、正式にはない

冒頭でもお話したように、「児童相談員」という資格はありません。
一般的に、「児童指導員と児童福祉司」をまとめて児童相談員といわれています。

この2つの職業は、どちらも児童福祉に関する仕事なので、それぞれの違いがわからない方も多いです。
そのため、まずは児童指導員と児童福祉司の違いについて確認していきましょう。

「児童指導員」と「児童福祉司」の違い

児童指導員と児童福祉司の違い

児童指導員と児童福祉司は、どちらも名前や仕事内容が似ているため混同してしまうことが多いです。
児童指導員と児童福祉司の違いは、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 仕事内容の違い
  • 必要な資格の違い

児童指導員と児童福祉司の大きな違いは、その仕事内容と資格にあります。
それぞれの違いについて確認していきましょう。

児童指導員と児童福祉司の違い①仕事内容

児童指導員と児童福祉司は、どちらも児童福祉に関する仕事なので、子供たちと関わる機会が多いという点では共通しています。
とはいえ、仕事内容は大きく異なります。

児童指導員は、児童養護施設や放課後デイサービスセンターなどの児童福祉施設で働きます。
家族に育ててもらうことが困難になった子供や、心や体に障害を抱えて生きる子供達の生活をサポートするのが仕事で、仕事のメインは子供たちのお世話になります。

一方で、児童福祉司の職場は児童相談所で、障害や非行、虐待、不登校などの様々な問題を抱えた子供の成長をサポートすることが仕事です。
児童相談所に来る家族や学校からの相談に応じ、担任の先生や教育委員会とも連携を取って、子供たちの生活の支援に努めます。

このように、児童指導員の仕事は子供たちのお世話がメイン、児童福祉司の仕事は相談業務がメインになります。

児童指導員と児童福祉司の違い②必要な資格

児童指導員と児童福祉司の仕事をするために必要となる資格は、それぞれ異なります。

児童指導員の場合は「児童指導員」という資格があるわけではありません。
厚労省が定めた条件を満たし、かつ、働きたい児童福祉施設の採用試験に合格することで、児童指導員になることができます。

また、児童福祉司に関しても同じで、こちらも「児童福祉司」という資格があるわけではありません。
児童福祉司は公務員なので、厚労省の定めた条件を満たした上で地方公務員試験に合格し、かつ希望する児童相談所の試験に合格することで児童福祉司になることができます。

このように、児童指導員と児童福祉司になるには、それぞれ必要な条件を満たした上で希望する施設の試験に合格することが必要になります。
また、児童福祉司の場合は公務員であることもポイントです。

さて、ここまでの内容で児童指導員と児童福祉司はそれぞれ別の職業だと理解できたかと思います。
ここからは児童指導員と児童福祉司それぞれの仕事内容や資格について詳しく見ていきましょう。

まずは児童指導員について説明していきます。

児童指導員の資格について

児童指導員の資格について

児童指導員は、児童養護施設や放課後デイサービスセンターなどの児童福祉施設で働きます。
家族に育ててもらうことが困難になった子供や、心や体に障害を抱えて生きる子供達の生活をサポートするのが仕事で、仕事のメインは子供たちのお世話になります。

「児童指導員」という資格があるわけではないので、児童指導員として働く際には、厚労省の定めた条件を満たし、かつ、昨日する施設の採用試験に合格することが必要です。

ここでは、児童指導員の仕事内容や、児童指導員になるための条件、給料などの気になる情報を紹介します。

児童指導員の仕事内容

児童指導員の仕事内容

児童指導員の仕事は、児童福祉に関する施設での、子供達のお世話がメインです。

元気で健やかに暮らせる子供たちばかりではなく、世の中にはたくさんの障害を抱えた子供たちが多くいます。
障害を抱えていたり、家族に育ててもらうことが困難になった子供たちが、のびのびと成長していけるようにサポートを行うのが児童指導員の仕事です。

主な仕事内容としては、以下の2つになります。

  • 施設の子供達のお世話
  • 相談業務、心のケア

施設で生活している子供達が、施設を出た後に自立した生活を送れるように、食事やお風呂、運動、掃除など、日常生活に必要なことを1つずつ一緒に学んでいきます。
時には子供達の相談に乗り、子供達の心の拠り所となって「心のケア」をすることも大切な仕事です。

児童指導員に必要な資格

児童指導員に必要な資格

児童指導員になるには、厚生労働省が定めた条件を満たすことが条件となります。
児童指導員という名前の資格があるわけではないので、この条件を満たし、かつ、働きたい児童福祉施設の採用試験に合格することで、児童指導員になることができます。

厚生労働省が定めた「児童指導員として働く条件」は、以下の6つです。

  • 児童指導員の専門学校を卒業した方
  • 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を持つ方
  • 福祉系の大学や大学院の学部で、指定の科目を学ぶ学科、またはこれらに相当するカリキュラムを修めて卒業した方(外国の大学でも可)
  • 中学や高校を卒業し、大学に入学した方、もしくは12年の学校教育を修了した方で、2年以上、児童福祉に関する仕事をした方
  • 小中高または中等教育学校の教諭の資格を持っている方
  • 3年以上、児童福祉に関する仕事をした方

この6つのうち、どれか1つでも該当する方であれば、児童指導員として働くことができます。

ただし、働きたい施設が公立の施設である場合は、この資格要件を満たすだけではなく、公務員試験に合格しなければならないため、注意が必要です。

「児童指導員として働く6つ条件」について、詳しくはこちらの記事をチェック!

児童指導員の年収・給料

児童指導員の年収と給料

児童指導員が働く児童養護施設は、公立の施設民間の施設の2つに分けられます。
このうち、公立の施設で働く児童指導員は、公務員試験を受けて合格した公務員です。

そのため、公立の施設で働く児童指導員の方が、民間の施設で働く場合に比べて給料が高い傾向にあります。
勤務する施設によって異なりますが、児童指導員の平均月給は30万円程度のようです。

キャリアアップして年収を上げたい方は、「児童発達支援管理責任者」を目指しましょう。

さて、ここまでは児童指導員の仕事について紹介してきました。
次からは、児童福祉司の仕事について見ていきましょう。

児童福祉司の資格について

児童福祉司の資格について

児童福祉司は、児童相談所で働きます。
障害や非行、虐待、不登校などの様々な問題を抱えた子供の相談に乗り、健やかな成長をサポートすることが仕事です。

児童福祉司に関しても同じで、こちらも「児童福祉司」という資格があるわけではありません。
児童福祉司は公務員なので、厚労省の定めた条件を満たした上で地方公務員試験に合格し、かつ希望する児童相談所の試験に合格することで児童福祉司になることができます。

ここでは、児童福祉司の仕事内容や、児童福祉司になるための条件、給料などの気になる情報を紹介します。

児童福祉司の仕事内容

児童福祉司の仕事内容

児童福祉司は、児童相談所で働きます。
障害や非行、虐待、不登校などの様々な問題を抱えた子供の成長をサポートすることが仕事です。

家庭や学校からの相談に応じ、担任の先生や教育委員会とも連携を取って、時には調整役も務めます。

児童福祉司に必要な資格

児童福祉司の資格

児童福祉司は「児童福祉司」という資格があるわけではなく、任用資格ということになります。
任用資格というのは、資格を取った後に児童福祉司になって初めて効力を発揮する資格のことです。

また、児童福祉司は公務員なので、児童福祉司になるには、児童福祉司の資格要件を満たし、地方公務員試験に合格した後、希望する施設の採用試験に合格する必要があるということです。

厚生労働省が定めた「児童福祉司として働く条件」は、以下の4つです。

  • 児童福祉司の専門学校を卒業した方
  • 都道府県知事の指定する講習会の課程を修了した方
  • 大学で心理学、教育学、もしくは社会学を専修する学科等を卒業し、指定の施設で1年以上、相談援助業務に従事した方
  • 特定の職業で働き、1〜2年以上相談業務に従事した後、指定の講習を修了した方

このうち、どれか1つでも当てはまればOKです。

「児童福祉司として働く4つの条件」について、詳しくはこちらの記事をチェック!

児童福祉司の年収・給料

児童福祉司の年収と給料

児童福祉司は、地方公務員試験を受けて合格した公務員です。
そのため、児童福祉司の給料は、勤務する施設がある自治体によって異なります。

お住まいの市役所や区役所のホームページでその自治体の給料が公開されているので、気になる方はチェックして見ましょう。

児童相談員とは、正式には「児童指導員と児童福祉司」の資格

児童相談員とは 「児童指導員と児童福祉司」の資格

この記事では、児童相談員の資格について解説しました。

正式には児童相談員という職業は存在せず、児童相談員とは「児童指導員」と「児童福祉司」をまとめた呼び方です。
そのため、「児童相談員になりたい!」と考えている方は、児童指導員と児童福祉司のどちらになりたいのかを考えておく必要があります。

時には大変な場面もありますが、児童指導員と児童福祉司はどちらもやりがいのある魅力的な職業です。
この記事で紹介した児童指導員と児童福祉司の違いを踏まえて、自分はどちらを目指すのかを考えてみましょう。

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ゆかっち

新卒で介護職を経験し、介護の仕事の魅力を体感しました。現在は「介護ノート」の運営者として、介護職の厳しさだけでなく魅力を伝えるために活動しています。